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アホ毛 ページ11

パーシアス「頼みがあんだけど、このアホ毛取ってくれね?」

シャルル「...は⁉」

当の本人は、悩ましげに恨みを吐く。

パーシアス「先生に言われたんだよ。『お前のアホ毛がよく動くから、皆のひそひそ笑いが聞こえる』って。マジで殴り飛ばしたかったぜ...」

シャルル「理髪師に頼めばいいだろう?」

パーシアス「行ったけどさ...『なんか可愛いからもったいない』って言われた」

シャルル「自分で切ればいいじゃないか」

パーシアス「怖えんだよ、自信ないし、上手く切れるか」

シャルル「...どうして俺が...。そんな物を刈るなど前例に無いぞ」

と言いつつ、シャルルはナイフを構える。

シャルル「パーシアス・ホーマー・ウッドのアホ毛。貴様は俺に斬られ、現世より袂を分かつ」

相手を押さえる魔法が生じ、パーシアスのアホ毛を拘束した。

パーシアス「うお!すげ!」

間髪容れず、シャルルはパーシアスのアホ毛に向かってナイフを振った。ヒュッと音と共に、アホ毛だった1束の髪が落ちた。

パーシアス「...よっしゃああああ‼」

当の本人は叫んだ。長年の悩みの種に苦しんできた人が、その悩みから解放されたように。

シャルル「騒ぐな。やかましい」

パーシアス「これで俺にとって悩みだった、忌まわしいアホ毛が死んだ!これで笑いもんにされずに済むぜ!ありがとな、シャルル!」

礼もそこそこに行ってしまうと、シャルルはアホ毛を手にした。毛髪だけでは、アメに変えられない。

シャルル「全く...分からぬ奴だ」

そう呟くと、ふうと血の匂いのする魔法の息を吹いた。ふわりと飛んだ髪の毛は風に舞い、シアン色の空に消えて無くなった。
次の日、教師が言った。

「なんか...お前の個性が死んだ気がするの自分だけか?」

パーシアス「へ?」

友達にも

「なんかさ...『お前誰?』感がするんだよなぁ」

パーシアス「え」

そして妹にも

「アホ毛が無いお兄ちゃんなんて、お兄ちゃんじゃない!」

パーシアス「...」

パーシアス、膝から崩れ落ちる。そして叫んだ。

パーシアス「俺よりもアホ毛がそんなに存在感があるのかよコンチクショー‼」

パーシアスのアホ毛が新たに生えることになるのは、その次の日だったという。
生えたアホ毛に一言

パーシアス「生命力、はんぱねぇ...(;゚Д゚)」

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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» おめでとうございます!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2019年1月1日 8時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - あけましておめでとうございます!! (2019年1月1日 8時) (レス) id: 2d55fe83e4 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます! (2018年12月31日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - これは悲しい話でした……最後少しだけ急ぎ気味でしたが、面白かったです! (2018年12月31日 18時) (レス) id: 2d55fe83e4 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» こうなってしまいました...。もうしばらくで終わります! (2018年12月30日 20時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルツ・ヒューイット | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年11月27日 5時

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