冥府の悪霊達 8 ページ8
茶智子「あ...!イスカーチさん‼」
イスカーチ「大丈夫だって!あの男が戻って来たら、『すぐ戻るから怒らないで』と伝えなさい!」
2人の後を追って、彼女は走った。
茶智子「どうしよう...行っちゃった...。待ってて言われても...どうしたら...」
金蘭「...」
明らかに激しく困惑し、泣き出しそうな顔になる茶智子。
茶智子「本当に帰ってくるのかな...。3人が帰ってこなかったら...何かあったら...どうなっちゃうの...?」
金蘭「だーーーー‼これ以上、ネガティブワード言うなああああああああ‼」
突然、金蘭は漫画の主人公並みに叫んだ。
茶智子「ひっ⁉」
金蘭「ったく、どいつもこいつも、マジでネガティブな事言うのが好きなんだな?言えりゃ何とか解決できるからなのか?言えりゃ落ち着くからか?余計に落ち込むわ!言う側も聞く側も!」
茶智子「うう...」
金蘭「そんなに心配する気力あるなら、行って確かめに行くぜ‼」
茶智子「...!」
金蘭「いくら俺が剽軽だからって、彼女置いてけぼりするような軽薄男じゃねぇよ。行かずして、誰が行くってんだ!」
茶智子「わ、私だって...ここで待ち続けるなんて、出来ませんから!それに...いつも泣き虫なんかじゃありませんよ!私は...由緒ある福釜一族の巫女ですから!」
金蘭「おう、その意気その意気!決定だな!」
オットー「すっかり手間取ったかな...」
裁判官が戻ると、誰一人魔法陣から消えていた。それを見て彼は悟った。
オットー「全く...生者というのは、どこまでも独善的だ。私もそうだが」
溜息と共に杖を取り出すと、トンッと地面に叩いた。
オットー「私は裁判官だ。この世界にいる時だけは、神と同等だ」
その瞬間、疾風が彼の周りを包み込んだ。
金蘭「マジでどしよ?」
目印も何もない場所に来てしまった2人。
茶智子「えええええ⁉」
金蘭「まぁ、何とかなるっしょ!」
茶智子「そんなぁ...」
金蘭「ああ、もう泣くなよ!」
二手に分かれる方がいいのだろうが、彼女はまだ子供だ。危険が無いとは言えないのだ。
悪霊はびこる世界だから。
金蘭「仕方ねぇ...一緒に諦めずに捜すしかねぇな...」
茶智子「それ、それがいいです!一人ぼっちにしないで下さい!」
金蘭「分かった分かったから」
仄暗い世界を、彼等は歩きだす。
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます!アンテをもしやるとしたら、ずっと平和ルートばっかすると思います(笑)フラウィー戦もヒーローアンダイン戦もやりたい気持ちはありますが、やりたくないです(笑) (2018年11月17日 21時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!見事にUndertaleにハマりましたね… (2018年11月17日 20時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - すぐ終わるかもしれない話です(笑)一応、ホラーチックな(?)ストーリーになります。 (2018年11月14日 22時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!体を温めてゆっくり休んでくださいね! (2018年10月26日 18時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 訳ありまして、私ルツは...『ルツ・ヒューイット』というペンネームに変えます。呼び方はこれまで通り『ルツ』で大丈夫です! (2018年10月13日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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