冥府の悪霊達 17 ページ17
「...!」
少年は、今度はハッキリとした声に戻して言い続ける。自嘲気味に言いながら。
パーシアス「......真実知ってあんなに怖がっても、仕方ねぇよ。そりゃあ、どんな図太い奴だって、どんなに仲良くったって、真実知ったらビクついて『化け物』って罵るよな。親父だって、死の間際にいた親戚から知らされるまで、何も知らなかったんだぜ」
「そう、ね...」
母は静かに頷いた。
数多くの災いと死を与えた魔獣を先祖に持っていただけあって、辛い思いも経験した。世代を重ねて多くの血が混ざり合い、昔のような力は無くなってはいるが、魔の血は健在だ。先祖を恥じていたからとは言え、何一つ子孫にそれを語らなかった理不尽さに、怒りを覚える。何も言わなかったのに、最後の最後で図々しく真実が伝えたその結果がこれだ。自分と父と妹は、動揺を覚えながらも真摯に受け止め、母は忌まわしい真実に狂って死んだ。
パーシアス「誰が悪いんだろうな...。先祖?何も知らなかった親父?『魔獣を先祖に持っていた』って、死の間際になって言った馬鹿な親戚?...お袋?...いや、母さんを死に追いやった、俺の所為か...」
悲しそうな表情になるパーシアス。
パーシアス「母さん...。って、呼んじゃだめか。呼ばれたくないもんな。気持ち悪いだろ?」
少年の母は、頭を振った。
「違う...違うの、パーシアス!私は...」
親子が相手を見つめ合った瞬間、何かが2人を襲った。
「なんでお前だけ幸せなのよ...?」
キリキリと首が絞めつけられる。なんとしてでも逃れたいのに、2人の殺意が戸惑わせる。
シュネル「あ...う...」
目で訴える。『どうして、こんな事をするの?』と。
「どけ!俺にもやらせろ!」
母が退かれると、ようやく空気を肺に流し込む事が出来た。肺を酷使する間もなく罵られる。
「惚気話を語りやがって‼このクソ野郎‼野たれ死んだのかと期待してたのによ!なまじ生きながらえやがって‼」
頭がガンガンする。外部からの刺激よりも、内側からくる痛みがシュネルを呆然とさせる。
茶智子「シュネル!」
聞き覚えのある声が微かに聞こえた瞬間、両親は跳ね飛ばされた。やって来た2人によって。
イスカーチ「全く、この2人にグーパンじゃ足りないわね」
金蘭「体当たりもな」
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます！アンテをもしやるとしたら、ずっと平和ルートばっかすると思います（笑）フラウィー戦もヒーローアンダイン戦もやりたい気持ちはありますが、やりたくないです（笑） (2018年11月17日 21時) (
レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです！見事にUndertaleにハマりましたね… (2018年11月17日 20時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - すぐ終わるかもしれない話です（笑）一応、ホラーチックな(？)ストーリーになります。 (2018年11月14日 22時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです！体を温めてゆっくり休んでくださいね！ (2018年10月26日 18時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 訳ありまして、私ルツは...『ルツ・ヒューイット』というペンネームに変えます。呼び方はこれまで通り『ルツ』で大丈夫です！ (2018年10月13日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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