魔術師の落とし物と失踪 4 ページ4
「魔界中探しても見つからなかったし、この広大なロルシュティア国をナンシーが、この精霊都市、ディアルクスをスペランツァが、手分けして探しているけれど...未だに新しい手がかりは得られてねぇ。そこでだ」
クラージュはここで、レティシア達に所望した。
「事件解決してきたお前達は、エリスを探し出してくれないか?」
「断るわ」
即答したのは、レティシアだった。
「どうして私達が、貴方達の頼みを聞かなきゃいけないの?私達の立場は分かっていて?私達はこちらの世界の味方で、私達から見たら、貴方達は敵だという事よ」
「うぐ...」
言葉に詰まる青年だったが、反論した。
「困った時は助け合わなきゃいけないだろ?『呉越同舟』なんてことわざがある通り、協力したりされたりの関係でなきゃ、世界は成り立たないんだぜ?なぁ、頼むよ。この雑貨屋に売られている雑貨は、幾つか買う事を条件とするからさ」
「警察に連絡したら、手っ取り早いだろ?」
エルスペスは、当然の一言を言ったが、クラージュは異議を唱えた。
「馬鹿野郎。聞き入れてくれると思うか?俺に流れている血の半分は魔獣だぜ?畏れられる魔獣が、警察に物申すなんて、聞いた試しがない。おまけに、警察なんてステレオタイプに囚われているに決まっているから、俺らの事なんて、真剣に耳を傾けてくれないだろう?全く、取りつく島もない」
その時だった。ガチャリと扉が開かれた。
「あら...ちょうど良かったわ...」
現れたのは、黒髪の美しい女性。どこかで見た事のあるような気がした。
「忘れたのかしら?私よ。ルツの姉のアンナ」
誰かが、あっと口を漏らした。思い出した。
レティシア達が最初に解いた事件で、知り合った女性だった。亡き詩人、ルツ・アンナ・ヒューイットの双子の姉。
「今の私は、『アンナ・ルツ・ヒューイット』として過ごしているわ。ルツの親友のカラーの元で過ごしていて...慎ましくもそれなりに平和に暮らしているの...」
「そうなんですか...。それはなにより...」
レティシアは、あまり興味無さそうに言った。
「それよりも、何のご用ですか?雑貨を買いに来たのではないでしょう?」
アンナは、ためらいがちに口を開く。
「実はね...大変な事が起こったのよ。警察に相談しようにも、取り合ってくれるかどうかの...依頼なの」
ラッキーフラワー
ガーベラ
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 私作者は、改めてこの章の話を見返しましたが、余りにも自分でも分かる程不甲斐無い話だと恥ずかしくなりまして、誠に勝手ながら一部を大幅に編集させていただきます。 (2021年7月9日 10時) (
レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - SYUNSUKEさん» お、いいですよ。どんな風になるか分かりませんが、良いものであるならどうぞ。 (2017年11月14日 19時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
SYUNSUKE - ルツさん» あとなんですが、テンプレの企画でこの小説を参考にしてもよろしいでしょうか？ (2017年11月14日 18時) (レス) id: f60eebe690 (このIDを非表示/違反報告)
SYUNSUKE - ルツさん» 確かに、めちゃくちゃ大きい設定でしたもんね (2017年11月14日 18時) (レス) id: f60eebe690 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - 新しく改変した話は、ユーモアミステリにしました（笑）今度こそ、リベンジです！ (2017年11月14日 11時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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