4人の半人と未解決事件 2 ページ22
ステラは気を抜かなかった。出された紅茶に手を伸ばす事も、甘い茶菓子の香りさえも無視する。
「まだ怒ってるのかよ...」
「クラージュが野暮な事するからよ。まぁ、与太話はここまでに。単刀直入に言うわ。貴女を悪いようにはしない。その代わり、私達の小話を聴かせてほしいだけ。勿論、あの4人も良く知っているわ。貴女だけが知らないだけで」
「え...」
エリスが言った内容に興味示すも、それにしても別のやり方があったのではと思い、平和的行動をしなかった半人達を非難がましく見る。
「じゃあ、何で誘拐を...？」
「うーん、どうせ雑貨屋に1人店番するなんて、寂しそうじゃない？」
と、言ったナンシーに反論する。
「その場で語ればいいじゃないの...」
「えええ？立ったまま話すなんて、疲れるもん」
「それはナンシーだけだ」
スペランツァが素っ気なく突っ込む。それはともかく、レティシア達とこの4人の因果関係が分かるのだろうか。前から知りたがっていたが、レティシア達ははぐらかすばかりで、情報はあやふやだ。たった一度の機会だ。レティシア達との関係性も明白になるかもしれなかった。
「そうそう、レティシア達が解決してきた事件を、アモルがノンフィクションで書いたところ、魔界で凄く人気を博したのよ。でも、これはレティシア達には内緒ね。怒るでしょう？当人達が」
「そ、そうですか...」
「長話は終わり。話をしましょうね。先ずはそう...スペランツァからにしましょうか？」
「何故俺だ？」
「いいじゃないの、順番は誰だって」
ナンシーは笑いながらスペランツァに小突く。不服な顔をするも
「まあいい、こちらの半生など聞き流すがいい」
「聞き流しませんよ。こうなったら、全員分聴きますから。最後の人が語り終えたら、すぐあたしをディアルクスに帰して下さいよ」
ステラの強気な発言に、ナンシーはクスクスと笑っていた。
「それから」
と、ステラはクラージュに目を向ける。
「人形師はあの世にいるので、顔なんて見られませんよ」
と子供らしい皮肉な嫌味を言った。だが
「生憎、俺達は行けるんでね。じゃ、俺は人形師の顔を見て来るわ」
「え、え！？」
ステラの驚きと共にクラージュは、床の魔法陣に飛び込んで消えた。
「口煩い相手が消えたか。じゃあ話すか...」
「結構な悪口ですね」
「口出しするな」
ラッキーフラワー
ガーベラ
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 私作者は、改めてこの章の話を見返しましたが、余りにも自分でも分かる程不甲斐無い話だと恥ずかしくなりまして、誠に勝手ながら一部を大幅に編集させていただきます。 (2021年7月9日 10時) (
レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - SYUNSUKEさん» お、いいですよ。どんな風になるか分かりませんが、良いものであるならどうぞ。 (2017年11月14日 19時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
SYUNSUKE - ルツさん» あとなんですが、テンプレの企画でこの小説を参考にしてもよろしいでしょうか？ (2017年11月14日 18時) (レス) id: f60eebe690 (このIDを非表示/違反報告)
SYUNSUKE - ルツさん» 確かに、めちゃくちゃ大きい設定でしたもんね (2017年11月14日 18時) (レス) id: f60eebe690 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - 新しく改変した話は、ユーモアミステリにしました（笑）今度こそ、リベンジです！ (2017年11月14日 11時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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