無邪気な死の悪夢 48 ページ26
「あなた方を元の世界に戻します。...お休みなさい、人の子よ。これまでの出来事は、跡形もなく忘れ去られるでしょう。夢というものは...どれ程恐ろしくても、やがて忘れる。美しく儚い夢でさえも砂に埋もれる石のように、記憶の隅にさえも置けないでしょう...」
「悪夢を管理する役目も背負いましたが、苦に感じません。彼の仕事なんて、大したものではありませんから」
最後の声が聞こえた。
「あなた方の生涯に見る夢が、幸多き夢であらん事を」
「......」
朝日が眩しい。レティシアは目を覚ました。何か夢を見ていたはずなのに思い出せない。身体が重い。
「夢の中で、魔法使ったのかな...」
重い身体を何とか動かして、ラジオのスイッチを入れた。
『速報です。今朝、眠りから目を覚めない子供達が全員眠りから覚めました。これまで起きず、眠ったまま亡くなった子供達は総勢50人以上という未曽有の事態に、警察は事件の捜査を進めて...。また、児童虐待の罪で逮捕された親も多数現れ、関連を調べて』
「へぇ...一応、事件解決したんだ...。とりあえず、一安心かな...」
ラジオを聴いても、レティシアは思い出さなかった。
「何の夢を見てたんだろう...」
今日は体調不良で、今日の講義は全て休みたいという趣旨を紙に書いて、大学用の伝書鳩の足に通した。今日はベッドの中で安静にする事にしよう。数時間後に、ドアの叩く音が聞こえた。
「...ああ、誰なのよ」
身体を引きずるようにドアを開けると、エルスペスが飛び込んできた。
「おう、おはよう」
レティシアは、壁に立てかけられている時計を見る。
「今、午後3時」
「うん、寝坊しちゃってさ...。なーんか、変な夢を見ていたんだけど、どんな夢なのか目を覚ました瞬間、忘れちゃったんだ。夢の中で、魔法使ったっけな...」
「エルスペス」
レティシアは、一言言った。
「私、体調悪いから1人にしたい」
「はぁ？病人なんだろ、かゆでも作ってやるぜ」
エルスペスは勝手に台所に向かった。そういえば、朝食と昼食は食べていなかった。
ラッキーフラワー
グロリオサ
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ルツ(プロフ) - レジスタンスさん» ありがとうございます！次章をお楽しみ下さいね(^^) (2017年9月8日 12時) (
レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
レジスタンス(プロフ) - 面白かったです！！ (2017年9月8日 12時) (レス) id: 2d55fe83e4 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - 2人の刑事が住んでいた島のモデルは、『軍艦島』がモデルです。あの雰囲気が魅力的だったので、投影させました。シリアスな場面はここまでで、後からギャグに走っていきます！(上手くできるだろうか...) (2017年9月2日 15時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
レジスタンス(プロフ) - ルツさん» 楽しみです！ (2017年9月1日 13時) (レス) id: 2d55fe83e4 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - お久しぶりの更新です（笑）今回は、ギャグの方面で行きます！ブローカー警部とプロムナード警部補の年齢を、引き上げました(どうでもいい)。 (2017年9月1日 10時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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