今日も明日もメメント・モリ 48 ページ50
女はため息を吐いた。
「私が
「そこにいるライラ・シェパードが調べましてね...。貴女様の患者数人は、これまでの一連の事件の被害者であった事により、全てがつながりました」
レティシアは言い続けた。
「それでは、話を始めましょうか。まずは、最初に亡くなられたルツ・アンナ・ヒューイットさんからです。彼女は自ら命を落としました。それは事実です。彼女は最初の詩に登場する、第一の死亡者。警察も大家さんも、ルツさんのご両親にこの事をお伝えしたのでしょう。そして、娘の死だけでなく遺作の存在も知ったのです。その詩になぞらえた犯行を、あなた方は思い起こしました」
女詩人の両親は黙っている。
「あなた方はルツさんの詩を手に取り、そこにあった内容を理解した。貴女は偶然にも、自分がカウンセリングを受けに来ている患者と共通点があると発見してしまった。...心の癒し手はその名の通り、心に傷を負った者を癒し励まし、背中を押して見守る存在。誰もが拠り所にする最後の灯火といえる立場を利用して、逆にそうした者に死を誘ったのです。警察もまさか、心の癒し手が連続殺人に関わっているなんて、思いもしないでしょうね」
それでは、とレティシアは言った。
「2番目の、ヨハンナ殺人事件。それを言います。貴女のカルテを拝見したライラによりますと、音楽学校に入る前より、カウンセリングを受けに来ていたようですね？彼女は、容姿を理由に酷いいじめに遭っていた。ヨハンナが音楽学校に入る事になったと決めた時から、内容が変わりました。『父は私の言う事に耳を貸さない。あの悪辣な校長に取り込まれた。私がどんな場所に行っても、耐えきれない現実があるならどうすれば』、と。貴女は言いました。『私が貴女の苦しみを断たせる。貴女の所に来てもいい？』と。心の癒し手は患者の私的な事に決して、踏んではいけない決まりがあるのに、貴女はそれを持ちかけた。しかし、心に深い悩みを持つ者は、そんな事に嫌がりません。...頼りになれ、唯一打ち明けられる相手に心を許すからです。そして貴女はヨハンナの部屋に赴き、彼女に死を唆したのです。『貴女はいい事をしているから、天国に行ける』と。しかし、思いもよらない事が起こったのです」
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ルツ(プロフ) - それでは、続編に参ります！ (2017年3月13日 15時) (
レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - この話に出てきたボニーとクライドは、私のファン様レジスタンス様の作品、『リコリス・ラジアータの推理メモ』シリーズに登場するキャラです。レジスタンス様から許可を頂き、名前だけの登場となりました。レジスタンス様の作品をぜひお読みになって下さい。 (2017年2月23日 12時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - さて、ここでようやく...私のHTFオリキャラ(擬人化注意)の登場です！HTFバージョンと比べて、設定がひどく凝ってます（笑）HTFバージョンとこちらでは、色んな意味で別物であると、認識して下さい（笑） (2017年2月16日 17時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - 出てきた2人の刑事のファーストネームですが、それぞれ雑誌の名前から取りました。『ストランド・マガジン』(イギリス)と『リピンコット・マガジン』(アメリカ)です。どちらも、シャーロックシリーズを載せた雑誌として、有名です。講義で習いました。 (2017年2月2日 9時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - レジスタンスさん» それは、終盤になってからのお楽しみです！名推理ですね！ (2017年1月26日 16時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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