今日も明日もメメント・モリ 43 ページ45
「最初は愛していなかったが、彼と過ごすうちに、愛するようになったという訳か...。だが、その懸想文がなんで...?」
エルスペスが尋ねると、レティシアは簡潔に
「当の本人が裂いたとは考えられないわ。第三者、または...当の本人の当事者がそれを見つけて裂いたと思うのよ。例えば、彼女の妹と...婚約者がね...」
「まさか、アナベルさんを殺したのはその2人なのか?」
サイラスが訊ねるが、レティシアはそれを制する。
「確証には至っていませんが、容疑は彼女達にかかります。...ライラ、貴女は確か...ルツさんの事も調べたのね？」
「いかにも。ヒューイットさんの両親だが...父君は腕利きの調薬師とヴィオラ奏者。母君は引く手数多の
申し訳なさそうに言うライラ。
「大丈夫よ...。これで分かったのだから」
レティシアは満足そうに言った。
「分かったって?」
「犯人ですよ、店長。ライラ、ついでに申し訳ないけれど...ルツさんのお母様の事を更に調べて、私のアパートに持ってきてくれないかな？」
「ええ。分かりました。今日中に調べます」
ライラは短く答えると、店を出て行った。
「ヒューイットさんのクライアントさんですか...」
「その通りです。ヒューイット先生はいますか?」
ライラは受付の職員に尋ねた。職員はしばらくして言った。
「今日は所用の用事があっていませんが...。また彼女に癒されに来たのですか？」
「いえ...この前来た時に、ちょっと忘れ物をしてしまいまして...。取りに来たのです...案内してくれませんか？」
職員の了承を得て、ライラは彼女の診察室に入った。清潔感あふれる白い部屋。ライラは誰もいないのを確認すると、彼女の引出しを開けた。見つけたのは、彼女のカルテ。数枚つづりのそれに目を通し、微かに驚いた表情になった。
「...やはり、そうだったのか...」
職員に適当に挨拶を交わした後、ライラはレティシアのアパートに来た時には、夜になろうとしていた。部屋に彼女を迎え入れる。
「何か分かったかしら?」
ライラは静かに言った。
「カルテを見ました。...被害者とその関係者の名前が載っていました」
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ルツ(プロフ) - それでは、続編に参ります！ (2017年3月13日 15時) (
レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - この話に出てきたボニーとクライドは、私のファン様レジスタンス様の作品、『リコリス・ラジアータの推理メモ』シリーズに登場するキャラです。レジスタンス様から許可を頂き、名前だけの登場となりました。レジスタンス様の作品をぜひお読みになって下さい。 (2017年2月23日 12時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - さて、ここでようやく...私のHTFオリキャラ(擬人化注意)の登場です！HTFバージョンと比べて、設定がひどく凝ってます（笑）HTFバージョンとこちらでは、色んな意味で別物であると、認識して下さい（笑） (2017年2月16日 17時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - 出てきた2人の刑事のファーストネームですが、それぞれ雑誌の名前から取りました。『ストランド・マガジン』(イギリス)と『リピンコット・マガジン』(アメリカ)です。どちらも、シャーロックシリーズを載せた雑誌として、有名です。講義で習いました。 (2017年2月2日 9時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - レジスタンスさん» それは、終盤になってからのお楽しみです！名推理ですね！ (2017年1月26日 16時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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