驚天動地の殺意 59 ページ9
そこまで聴いた雑貨屋の面々と刑事。誰もが、信じられないという目で見つめていた。
「お前、やっぱりクズだな」
ライオネルの当然の言葉に、彼は反発した。
「煩い！喧しい！静かにしろ！俺は」
「黙るのはお前だ。罪をする事は、全てを捨てる事だ。何もかも払わなければならない覚悟など、お前には無かったのか？」
プロムナード警部補は冷徹に見下ろして言った。
「煩ぇ！誰がなんと言おうと、俺のやった事は正しいんだよ！！彼奴が、そう言ったんだ！！」
「誰も血塗られた貴様を弁護するはずないだろう！！」
ブローカーの一喝で、ヨシュアは口を閉ざした。
「警部、ここからは私の話に移らせて下さい。『彼奴』とは、誰の事です？」
「天使みてぇな...俺より若いなよなよした男だ。...確か、何とかエンジェルって」
レティシアとサイラス、ライオネルとエルスペスは、その名を聴いて顔色を変えた。
「本当なのか！？彼奴が、けしかけたのか！？」
ライオネルが訊ねる。
「ああ、ある時カフェに寄った時、話し相手になってくれて...『貴方が妹を愛しているなら、妹も同じだ』と言ってくれて」
レティシアは遮って言った。
「分かりましたから、口を閉じて下さい。全くアモルは...あの日、劇場にどうして来ていたのか分かった気がしたわ。もっと知っていたら、エルスペスは無事でいられて、こんな惨劇を防がれて。...いえ、例えアモルがいなかったとて、貴方が何もしなかったとしても、あの劇団員達の不満が爆発したり、劇団員同士の最悪の事態は避けられなかったかもしれない。サラ・リメの生死に関係無く」
「そんな...」
と、ステラは呟いた。
「悪いな、天に任せるなんて無責任な事は我慢ならねぇタチなんでな」
ヨシュアの言い分は不愉快で、レティシアは無視した。
「サラ・リメは兄である貴方に殺され、同時期に貴方は行方を眩ませた。貴方が何をしたのか、想像に難くないでしょう。彼女が所属していた劇団の調査及び、自身の姿形を別人のように変えていたのですから。これ程の経済力を貴方程の有名劇団員とはいえ、多く持っているとは思えない。後援者がいたと思います。...貴方が仰っていた、彼から。違いますか？」
「何だ、良く分かったじゃないか」
当然だと言わんばかりの顔を浮かべたのを、レティシアは呆れてしまった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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