驚天動地の殺意 56 ページ6
当の本人は小さく舌打ちすると、忌々しげにレティシア達を見やった。
「この人が、サラ・リメさんのお兄さんなのか？」
「間違いないです、店長」
レティシアは素っ気なく言った。
「で、でも、全然似てないじゃないですか。目と髪の色も肌も...」
ステラはそう言うも、レティシアは落ち着き払って続ける。
「整形手術すれば、簡単に誤魔化せるよ。髪と瞳の色だって変えられるし、肌も変えられる。最近の手術は、まるで別人のように変わるから。話でもしましょうかね。...連続殺人犯、ヨシュア・リメ？」
尋ねるように言ってきたレティシアに、相手は口を歪ませるだけだ。
「沈黙は許されないな。親の違う妹のサラ・リメを殺したのは、お前で合っているか？」
ブローカーの問いに、相手は軽く頷く。
「ミリアム・ソルティアとアダム・エイデンを殺害したと認めるんだな？そこにいる、エルスペス・ガーベラを死の淵まで追い込ませたのもヨシュア・リメ、お前だな？」
もう一度問いただしても同じ返答だった。
「確かにそうだ。全部、俺がやった」
それは、自身の罪を認めた言葉だった。
「何故、エルスペスを2度も殺そうとしたのか...貴方様の妹と似通っていたからでは、ありませんか？」
レティシアの指摘に、ヨシュアは俯いた。
「ああ、似ていた...。見かけた時には別人だと分かっていても、沸き上がる衝動が抑えきれなかった。恐れと殺意が、我慢出来なかった」
「背丈と瞳の色の違い以外、似通っていましたね、写真で見たサラ・リメとエルスペスは。別人だと知っていて襲うなんて、同情していいか分かりませんが...」
そう言うレティシアの顔は、何とも言えない表情を浮かべていた。
「何もかも私達にお教えしないなら、私の友人を襲った罰を与えるべきですね」
そう言うと彼の額に手を伸ばし、短く呪文を唱えた。すると
「う、ああああ！！痛い痛い！！」
彼は頭を押さえて、苦しみだした。レティシアの顔は、悪魔さえ引くほどの静かな憎悪を帯びていた。
「レティ、やめろ！」
サイラスは慌てて止めた。しかし、その声は届かない。平常に振舞っていながら、やはり憎んでいたのだろう。
「殺すな！」
サイラスの必死の言葉に、魔法をかけるのを止めた。
「殺す気なんて、ありませんよ」
レティシアは犯人を見下ろし、話を続けた。
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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