絹と霧が織りなす悪意 13 ページ31
「なんて事すんだよ...。あれ、めっちゃ高かったのによ...。いくらしたと思ってんだし」
エルスペスは憎々しげに吐き捨てた。高い買い物をした幸福感と虚しさが、一気に落胆に変わった瞬間だった。
「鍵はちゃんと閉めたんだよな?怪しい人物を見かけたりは...」
ライオネルは侍女に尋ねる。
「その...」
侍女は話し始めた。
「
「上の部屋...位置的にそれって...。どこの部屋を掃除していたの?」
レティシアの問いに彼女は答えた。それは、サイラスが泊まる部屋から落ちたのだと。
「俺達のドレスコードを無残にさせた犯人は、サイラスの泊まる部屋を最後に、使い終わったハサミを投げ捨てたんだな」
ライオネルはそう結論づけた。
「でも、なんで投げ捨てる必要があるんだか。自分で持っていればいいだろう?そんな危ない事をどうして...」
サイラスの当然の指摘に、ライオネルはそうだなとだけ応えた。更に、このハサミが誰の物なのかが特定されれば正体がバレてしまう。そんなリスクは、どんな犯人だって知っているはずなのに。知らなかったのだろうか。
「そんな事よりもさ」
エルスペスは、不満そうに言った。
「着てく服どうするか、考えようぜ」
「どうするんだよ?街に出て、適当な服買うのか?」
「うっ...んな事言うなよ、ライオネル」
一連のやりとりを黙って聞いていたプルメリア。
「ご心配なく。私が責任を持って、あなた方に相応しい服装を早くご用意致します。あなた方がお買い求めになられたドレスコードの料金も、これからご用意致します」
と解決策を提案した。
「助けてくれるんですか?」
サイラスは驚いたように言う。
「当然でございます。陛下の客人が何かに困っておいでになれば、ためらわず助けるのが道理ではありませんか」
「ありがとう!プルメリアさんっ!」
店長は、周りが呆れる程の安心した声と顔で応えた。それからしばらくして、容疑者が連れてこられた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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