絹と霧が織りなす悪意 10 ページ28
「まぁ、存分とゆるりと休まれよ。長旅で休みたいのであろう?妾はせっかちではないから、気を遣うな。妾はこれから、少しばかり政治の仕事をしなければならんのでの...。夜までには済ませるから、プルメリアに頼んで好きなだけ城を見て回るとよいぞ」
ラベンダーはそう言うと、召使達を伴って退出した。
「あの方が...ラベンダー様...。思ったほど偉ぶってなくて、怖くない方ですね。それに綺麗...」」
素直な感想をステラは言った。
「そうだよな...。めちゃくちゃもてはやされているのに、それに自惚れているところなんて少したりとも無かったよな...てか、サイラス」
魂が抜けたようになった彼に、ライオネルは呆れたように軽く小突いた。
「どんだけ緊張してたんだよ。もういねぇから、肩の力落せよ」
「そんな事言うなよ、ライオネル。俺...後少しで...」
「あっはは!馬鹿みてぇだな!」
「エルスペス、少し黙ろうぜ」
サイラスはそう言った。
「...ラベンダー様の御兄弟も来るかと思いましたが、1人も来ませんでしたね」
レティシアは言った。
「あくまで高貴な身分なんだから、それなりに仕事が忙しくて来れなかったんじゃないか?」
食事を頬張りながら、エルスペスはそう指摘した。
「それとも...やはり、ラベンダー様に対して少し良くない感情を持っていて、出られなかったかもしれない」
レティシアの指摘に対して
「ああ、それは考えられるな...」
ライオネルは、うんうんと頷いた。
「にしても上手いなぁ!」
とエルスペス。
「よく食べるなぁ、エルスペスは。何事もなく」
とサイラス。
一行は存分に食事を楽しみ終えた。その時を待っていたように、プルメリアが再び現れた。
「楽しんでいただけましたか?」
「すごく美味しかったです。ラベンダー様とも少しお話が出来て、言葉に言い表せません。それ程、有意義な時間を過ごす事が出来ました」
5人を代表して、サイラスは満面の笑みで伝えた。
「そのようなお言葉を...お褒め頂き、光栄でございます。それでは、しばらくしましたら身体を動かす為に、この中を色々と案内をさせていただきましょう」
「わぁ、楽しみです!」
ステラは年相応にはしゃいだ。
「あまり迷惑な言動は控えようね」
レティシアは忠告した。この機会に、城の内情を知るべきではないだろうか。彼女はそう思った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーナンバー
8
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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