驚天動地の殺意 53 ページ3
「待って...もしかしたら...」
レティシアは立ち上がった。
「私の推測が、もしそうなのだとしたら...」
公衆電話に向かい、電話をかける。
「もしもし...ちょっと確認したい事があるけれど...。『ラシープル』の事」
受話器の向こうは、どうしてそのような物をと尋ねたが、レティシアは確認の為だと伝えた。
「ちょっとした実験...。聴いてくれる？そうした職業に就いている貴方なら、出来る事でしょ？簡単な事だよ...」
内容を聴いた相手はひどく驚いた声を上げたが、レティシアは変わり者だが、いつも真面目で気が狂っていないのは分かっている。少しだけ時間をくれと相手は言った。
「じゃあ、結果を待ってます。早くして下さいね。私の思っている事が当たったら、私に伝えるだけでなく警察にも伝えて。今、とても大変な事件に巻き込まれているからね...」
話を終えて、彼女は公衆電話の前に待ち続けた。そして、連絡が入った。
「もしもし。どう、結果は？」
受話器の声が響く。
『君の予想通り...出たよ。流石に人間では試せなかったから、魔獣の血で試した。そしたら...』
実験結果を聴いた彼女は、何度も頷いた。
「...そうとなれば、人間にも当てはまりますね」
確信に変わった考えに、レティシアは自然と微笑んだ。
「すぐに警察にも知らせて下さい」
「使われた『ラシープル』...何故使われたか。そして、亡くなられたアダム・エイデンの不自然な指。この事から推測して分かりました。恐らく...」
彼女の灰色の瞳が、一段と鋭くなる。
「犯人はアダム・エイデンを襲った。しかし、彼はまだ虫の息だった。...分かりますね？」
話を聞いた彼等は悟った。息絶え絶えの男優は最後の力を振り絞って、自分を襲撃した犯人を指す証拠を遺そうとした。指を動かし、広がる血潮より文字にして。それに気付いた犯人は、咄嗟に止めを刺した。既に遅く、推測しかねない物を遺していた。このままではいけないと、証拠と共に彼の遺体ごと『ラシープル』をかけた。
「『ラシープル』を持って来たのは、たまたまあったからと言うよりも、このような事態を予想して予め持っていたでしょう。そして、何故それが使われたかという理由ですが...」
一息吐いて、言った。
「その物質の性質は、空気と血と結合すると...血が一部薄くなる」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーフラワー
アサガオ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
