絹と霧が織りなす悪意 2 ページ20
「ザイデ・フィオーレって...北方にある国の事ですよね？」
サイラスは、そう質問する。プルメリアと名乗った女性は頷いて答えた。
「その通りでございます」
「ええええええええ！？あの大国！？マジかよ！信じられねぇ！！」
エルスペスは仰天して叫ぶ。レティシアもライオネルもサイラスも、驚きを隠せない。
「えっと、あの...」
ステラは、おずおずと4人に尋ねる。
「その国って、そんなに有名なんですか？」
「有名も何も...」
興奮を抑えきれないサイラスは、話を始めた。
「ザイデ・フィオーレは、遥か1000年の歴史ある大国。霧深き高原に開かれたその国は、絹織物の生産が昔から栄えていて、北方の国々では指折りの国に数えられているんだぞ。そして治めているのは大公。昔より大公制を採っている」
「そうなんですか...」
やって来た女は、口を開いた。
「その現大公...ラベンダー様をご存知で？」
「たまに、公の儀式とかで出るお方ですよね？ニュースでも」
ライオネルが言うと
「それなら話が早いです。今回私が来たのは...ラベンダー様からの勅令を伝えに来たのです。あなた方にお会いしたいと」
沈黙が流れた。
「え......えええええええええええええええ！？」
雑貨屋『テルティオー・クオクエ・メンセ』に驚愕の声が上がった。
「私はその女大公、ラベンダー様の侍女でございます。あなた方が数々の事件を解決に導いていた事を、ラベンダー大公様は是非ともザイデ・フィオーレに訪れ、心ゆくまで会食をしたいと申しておられました」
彼等は視線を交わった。
「あんな大国まで、俺達の噂は届いていたなんて...」
「嘘だよな？でも、これ現実だし...」
「落ち着けって、サイラスとエルシー」
ライオネルはそう言うと
「あの...お気持ちは有難いのですが...」
と断りを入れようとした。
「私達をザイデ・フィオーレに連れて行く日は、決まっていますか？」
レティシアが、割って入ってきた。
「今日から3日後でございます」
「では、そうしましょう」
「えええええ！？レティシア、なに勝手に」
「良い機会ではありませんか。店長、国家の上に立つ者と謁見出来ます。これは、私達が見過ごせない存在になったという証拠なんですから、その恩義を受け取るべきです」
侍女は、「物分かりの良い方」とレティシアを褒めた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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ラッキーフラワー
アサガオ
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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