驚天動地の殺意 63 ページ13
突然の事に、彼は抵抗する間もなかった。
「相変わらず鋭いな...」
ナイフを引き抜くと、また突き立てる。
「サラは俺のものなのに、ぞっこんしやがって...」
「何を...ぐっ...!妹、なのに...」
「親が違っていれば、愛したっていいだろ?」
そして、止めを刺した。血だまりになった場所から立ち去ろうとした。
「...!何しているんだ‼︎」
まだ微かに息のあった彼が、血文字で何かを書いていた。やって来る人へ伝えるメッセージを、必死に伝える為に。
「お前が、ヨシュアだと...分かれば...」
「もう遅い!」
またしても、別の急所を刺した。今度こそ、彼の息の根が止まった。息を整える。
「やばいな...血文字消しても、すぐに分かっちまう...。思い出した、あれを持って来てたんだ...」
アモル・エンジェルからくれた『ラシープル』を、赤く開花した遺体の上にぶちまけた。血文字も一緒に。こうすれば、血文字は消える。自分につながる証拠が、これで消えるのだ。
「よし...何とか出来たな...!」
最後に返り血で付いた指で別の血文字を書いて、見た者を恐怖に落とさせたのだった。誰とも奇跡的に出くわさぬまま、用意していた同じ服装に着替え、返り血の付いた服を別の場所に隠したのだった。しかし、思いもよらぬ人物が現れたのだ。それが、エルスペス・ガーベラだった。
「見た瞬間、自分が殺害したサラ・リメと似ていた事に気付き、恐ろしくなったんですね?もしかしたら、世間では死んだ事になっていて、本当は生還していたのではないかと恐怖した。だから、エルスペスを襲ったんですね?後をつけて、隙をついて」
レティシアが言い終わると同時に、黙っていたエルスペスが、口を開いた。
「突然、来てよ...。私服警官だって、言ってやがったから...つい...」
「エルスペス・ガーベラ、口を閉じていろ。喋るんじゃない」
「っ...邪魔すんなよ...警部、さんよ...」
力なく笑う彼女。しかし、次に自分を2度も襲ってきた犯人に目を向けた。
「人違いだけで...あたしを、殺そうとしたなんて......許さねぇからな...このクソ虫野郎が...」
その時、犯人はバッと立ち上がったが、瞬時に2人の刑事は取り押さえた。
「何がクソだ!この...!」
「観念しろ、ヨシュア・リメ！！」
警部補は、そう怒鳴った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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