驚天動地の殺意 62 ページ12
「そんな...じゃあ、ミリアムさんは、やっぱり巻き添えを食ってしまったって事なのか...」
サイラスは、犯人を見て呟く。
「本当なんだ!本当に殺すつもりなんて、なかったんだ!」
「何も悪くない彼女を殺した時点で、そんな言い分通じるか!」
ライオネルはそう叫んだ。
「デボラ・チェスターに贈られた口紅は、フェイク。油断させてからの予想外の方法で、殺害しようとしたのですね。それから、サラ・リメに対する脅迫状もあらかじめ作ったのも、貴方だった。本当は違うのに。何もかも虚飾だった」
レティシアはそう言った。
「...でもな...予想外な事が、立て続けに起きて混乱したのは事実だ。その後俺は、ただの清掃員として振る舞い、誰もが疑心暗鬼に暮れているところを突いて、ダヴィデ・ロックとして現れた。まぁ、手酷く忠告されただけで解放されたがね。誰もまさか、俺をヨシュア・リメだと気付かなかった。遠回りして清掃員に戻り、本当に殺すべき男...アダムを標的にした」
「ゴミを清掃する振りをして、ナトリウムの石を準備して、そしてあのゴミ箱に捨てる時に少量の水をそこにかけた。ナトリウムは水と激しく反応し、ゴミ箱が爆発したのですね。おまけに、ホコリなどの燃えやすい物質があったことも相まって、アンナさん含む数名を怪我させたのですね」
レティシアの指摘に、男は同意の意を示した。
「俺にとっては予測が出来なかったのは、サラの本当の父親、エイブラハム・バージェスがあんな事をしたからだ。襲撃だと聞いたんだが、後から聞けば、あれは自作自演だったんだな。負傷したあの男を手にかけたかったが、周囲がそいつの警戒態勢を取っていたから、後回しにした。そう、サラに熱中していた男、アダムから殺す事にした」
当の本人は、清掃員のなりをしていた。まさか犯人が清掃員だと思わないだろう。ドレッシングルームの清掃に来たと言えば、何の疑いも持たなかった。幸いにも、彼1人だった。
「他の団員はどうしましたかね」
何気なく尋ねる。
「トイレとか、行っている」
俳優としての勘が働いたのか、彼もまた相手の正体を悟った。
「この声...ダヴィデ・ロックじゃないな...?聞き覚えのある声...もしかして、ヨシュアか！？」
その瞬間、彼にナイフを深く突きつけた。
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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