驚天動地の殺意 61 ページ11
表では芝居が持続している。誰も気が付かないだろうと。しかし、思わぬ間違いをおかしてしまった。ミリアム・ソルティアが、不運にもヨシュアと鉢合わせしたからだ。束の間の休息を取ろうとしたのだろうか。ヨシュアが入ったのはデボラの楽屋ではなく、ミリアムの楽屋だったのだ。
「あら、清掃員が勝手に入るなんて...」
ミリアムの言葉を背に、ヨシュアは即座に出て行った。ミリアムはすり替えられたスプレーをかけてしまった。すぐには回らなかったものの、彼女は出て行った彼を不審に思ったに違いない。すぐさま見つけて問い詰めた。
「ねぇ、貴方は誰なの？清掃員じゃないわね」
そして彼女は叫んだ。
「貴方は、ヨシュア！？どうして別人になったの！？」
何故ばれたのか、未だに分からない。何か癖のようなものが、無意識に出たのかもしれない。
「...!うっ...!」
彼女は苦しみだした。毒が回ってしまった。
「おい、まさか...あの楽屋は、デボラの物じゃなかったのか⁉︎最後に来た時は覚えてたのに!」
しかし、こうなっては後が引き返せない。
「ヨシュ、ア...!どう...して...。サラが愛した、この世界を...」
「悪いな」
突発的に彼は、かけられていた服の帯を取ると、彼女の首にかけた。毒でゆっくりと死ぬのは、いずれ誰かに見つかる可能性が高い。そしたら、誰かに告げ口される。そう思ったのだ。毒の上に息が肺に届かない苦痛に遭い、彼女は必死にもがいていた。が、やがて動かなくなった。しかし、仮死状態なのかもしれない。もしもの為に購入したナイフを取り出し、思い切り何度も振り下ろした。
「おい...予想外すぎるだろ...!彼女を殺すつもりなんて、なかったのに...!」
彼は混乱状態に陥っていた。ジサツに見せかけようと遺体を背負い、舞台の上の照明に上がった。血痕が床に滴り落ちないように慎重に。劇場に足を運んでいた甲斐あって、勝手は分かっていたのだ。そして、絞殺した紐を照明にくくりつけ、下から舞台を覗いた。
「ちょうどいい、こいつを落として...クソ共を混乱させてやる...!」
そして、ミリアム・ソルティアの首吊り遺体に似た遺体を、下から吊り下げたのだった。悲鳴が上がる中、恐慌に落ちていた彼はその声の波に同化して、別の場所に行ったのだった。
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りぶ - 用語一覧、ありがとうございます！ すごく良かったです!!! (1月11日 16時) (
レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» 遅くなりました、全部でなくとも見てみたいです！ (12月18日 5時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - りぶさん» おおお...今度は用語集でございますか...！検討してみましょう。もし制作する事になったら、またかなり時間がかかる上に、全部とはいかないかもしれません宜しいですか？ (9月3日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - 魔法一覧、ありがとうございます！ とても嬉しいです。もしもう1つ私のわがままを聞いてくださるのであれば、特殊な用語が多いのでその用語集がほしいです。が、これはあくまでもわがままですので、作者様のご意向に従います (9月2日 23時) (レス) @page17 id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
りぶ - ルツ・ヒューイットさん» はい！ 待っています (7月26日 21時) (レス) id: 5f459e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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