Where there’s smoke,there’s fire 19 ページ36
モール「まさか...!」
急いで向かおうとした時、そのガソリンスタンドに強烈な火の手が上がった。
モール「何て事を...!」
シフティとリフティの真意は何なのか、悟った。だが、それを叶えさせる訳にはいかない。たとえ、この大火災の張本人の、もう一つの元凶であったとしても、助けなければ。
カドルス「お願い止めてよ‼」
少年の訴えに、双子の兄弟は耳を貸さなかった。
シフティ「...解るだろ?こんな事をするのは、あの消防士、全ての消防士に対する復讐なんだよ...」
リフティ「ガキには解らないだろうな、去年の火事で、俺達がどれだけ苦しんで生きてきたか...。本当は、俺達と同じ奴を増やそうが、腹いせだろうが、どうだっていいんだ。本当に望んでいるのは...」
カドルス「それってまさか...!」
消防士は燃え盛る炎に臆せず、2階を駆け上がった時、階段の一部が崩れた。
ディスコ「くっ...!」
間一髪、落ちるところだった。先程、窓から覗いていた部屋に入る。有毒な煙が充満し、そこに倒れている友人。
ディスコ「おい、ポップ‼大丈夫か!?しっかりしろ‼」
必死に揺さぶっても返事がない。その瞬間、頭を押さえ苦しんだ。
ディスコ「う、あ...!」
フラッシュバックを誘発してしまったようだ。密かに想いを寄せていた、友人の妻が自分を庇って死んだ、その光景を。だめだ、思い出しては。解っているのに、まるで鎖のように、身体と思考を拘束させた。
ポップ「う...」
友人が微かに目を開き、呻いた声に思考が再開した。
ディスコ「ポップ!大丈夫か⁉...よかった...!
全く、人騒がせだな...」
ポップ「勝手に、死なせないでくれよ...」
2人はまた、微笑んだ。
ディスコ「悪い悪い、早く行くぞ‼」
自分の肩を貸させて、燃える部屋を抜け出た。だが、階段は完全に崩れ落ちていた。
ディスコ「...ちょっと待ってろ‼」
2階の部屋を見て回り、見つけたのは丈夫な作りのカーテンだった。
トゥーシー「2人とも、歩ける!?」
ナッティ「僕...歩けるよ...」
フレイキー「歩けないよ...足が...」
トゥーシー「肩を貸すよ...!さあ、急いで‼」
3人は地下倉庫を抜け出た。火が壁のように立ち塞がっていた。
トゥーシー「大変だ...!早く逃げよう‼」
3人が走り出した瞬間、彼らに熱い炎が襲った。
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ルツ(プロフ) - レジスタンスさん» ありがとうございます! (2017年4月4日 12時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
レジスタンス(プロフ) - とっても面白かったです!!(*’ω’ノノ゙☆ (2017年4月4日 8時) (レス) id: 2d55fe83e4 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - レジスタンスさん» そうなんです...泣く泣く見放すしかなかった者、自分だけが生き残ってしまった者...それぞれそういった傷を持っているんです。結構苦労しました... (2017年3月29日 11時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
レジスタンス(プロフ) - 全員、傷を負っているのですね…何とも言えない感じでした… (2017年3月29日 10時) (レス) id: 2d55fe83e4 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ(プロフ) - レジスタンスさん» その通りです!『火』に関係しているという理由だけでつけました(笑)出演者達『適当...』 (2017年3月15日 12時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
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