HTF小話集と短編集！！そのⅤ (ページ35)

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嘘の行方3 ページ35

「手は尽くしました...」

神妙な面持ちで言う担当医。Aの母親の、新しい夫はそれを聞き一気に表情が暗くなった。その時だった。リノリウムの床を駆ける足音が。駆けつけてきた2人の女子高生。

A「お母さんは⁉」

話を聞かぬうちに、Aは母親のベッドの脇に来た。

A「私が解る?」

母親は目を細めて、微笑んだ。

「ごめんね...ずっと、黙っていて、ごめんね...あの事を、許して...」

もう母親は今にも、この世から去ろうとしていた。そして気づく。今日は奇しくも、エイプリルフールだった事に。

A「何か嘘を言ってよ...。今日はエイプリルフールだよ」

母親はそれを聞き、涙を流して口を開いた。

「こんな、お母さんでも...貴女の事がずっと...好きよ...だから、ずっと...見守っていくわ......」

A「...嘘つき」

Aは笑って涙を流しながら言った。

A「私は、許さないから...!絶対、絶対お母さんだけは許さないから...!」

母親はそれを聞き、微笑んだ。やっと娘が許してくれたという、穏やかな笑顔だった。

A「フレちゃん、痛かったよ」

フレイキー「ごめんなさい...」

病院から帰路につこうとする2人。

フレイキー「お母さんと会えて、良かった?」

A「...さあね。あんな嘘を吐いたから、なんとも言えないけどね」

頭をかき上げながら、Aは言った。

A「...でも、やっと嘘が言えたよ。私は色んな嘘を吐いてきたけれど、あの優しい嘘が初めて言えてよかった。その証拠に、お母さん、最期に嬉しそうな顔をしていたから...」

Aはまた言った。

A「嘘って、こんな力も持っているんだね...」

END

ミニあとがき!
私史上の駄作です!
なんじゃこりゃ＼(^o^)／
嘘をテーマとしたシリアスな話にしたかったのに...。
朝早く作ったから、寝ぼけ眼で書いたこの駄作。嗚呼...
明日ディズニーランドに行くのが、楽しみです。楽しんで行ってきます!