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「はじめまして…」
尻すぼみの挨拶とともに半兵衛の後ろに隠れてしまう様子を見て、白菊は己の仏頂面を思い出した。顔立ちは良くても愛想がないと母親に言われていたっけ。
怯えさせないようしゃがんではいたものの やはり幼子には好かれづらいらしい。
「すまないね、知らない人には照れ屋なんだ」
「いえ」
「それじゃあ紫乃、僕は白菊を連れて秀吉のところに行ってくるからね。もう暗くなるから部屋で遊んでいるんだよ」
「きてくださいますか?」
「もちろんさ」
「やくそくですよ!」
約束だよ、と彼女の頭を撫でて半兵衛は白菊を連れて城に入った。
「可愛らしいだろう?すでに嫁に出すのが惜しくてね」
「左様ですか」
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