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喋りだした八咫烏に驚きもせず、ミカゲは笑ってそう言った。
「君の噂もよく聞くよ、老若男女問わず斬り捨てる【人斬り】だってね。先日もどこぞの島で斬ったらしいじゃないか」
「はは、俺を責めるかい?」
「まさか。責められるような立場でもないよ、見知った人間を斬られたわけでもないし」
顔も名前も知らぬ赤の他人を斬り捨てられたところでどうでもいいと、そういうことである。そもそも“彼女”とて剣士なのだ、ミカゲほど無差別ではないせよ人を斬ったことは数知れない。
「お前さんの名前を聞こうか、八咫烏呼びじゃあんまりだろう」
「ジュラキュール・ヴィアベルだよ。好きに呼んでくれ」
「なら、ヴィアベルと。父親はどうした?まさか1人かい」
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