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「はじめ」


そう聞こえた刹那、ミカゲの視界を埋める斬撃。


ヴィアベル自体は間合いを詰めていないようだが、彼女の持つ【凛刀】は刃の部分がワイヤーで繋がれつつ等間隔に分裂し、鞭のように変化する機構を備えた剣である。


柔軟性を持ちながら、間合いを保ちつつ斬撃を繰り出せるのは有利だろうが 思い通りに扱えるようになるまでどれほど時間がかかったことだろうか。


上体を反らして、目と鼻の先を刃が通っていく。前髪が数本犠牲になった。


「やるじゃないか、ミカゲ殿」

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作者名：クヴァール x他1人 | 作者ホームページ：なし  
作成日時：2023年11月24日 1時

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