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os「だって今日はお嬢の婚約者がついに決まる日やからな！」
『…そうね』
os「お嬢は元気ないな〜。公爵令嬢としてはこの歳まで婚約者がいなかったことは恥と言っても過言ではないんやから…ドーンと大物捕まえて来ぃや！」
『も〜、私はそこまで婚約者がいないことには恥だなんて感じていませんよ。まぁ、他の方々はいらっしゃるのに私だけいないのには違和感はありましたが…』
os「まぁそら、あの親バカな旦那様が徹底的にブロックしとったからな」
そんなことを言うマンちゃんに乾いた笑いしか出ない。いつ見てもお父様のあの親バカっぷりはドン引くレベルですもの。
でもマンちゃんが言った通り公爵家に生まれた者は普通、社交界デビューまでには婚約者が居るのが普通だ。
私はいなかったので代わりにコネをパートナーとして連れていきましたけどね。そういえばあの時コネはパートナーな事をとても喜んでいました。婚約者という訳ではないのですがね。
というかそこら辺の記憶が曖昧なんですよねぇ。ちゃんと日誌もつけていたはずなのに妙にパッとしない記憶です。
まるで何か忘れているような違和感があります。私は本当にあの日、コネをパートナーにしていたのでしょうか。ん〜…思い出せません。こんだけ考えても分からないならやっぱりコネなんでしょう。
os「…、お嬢？なんか怖い顔しとるけど平気？やっぱ婚約者が出来るの嫌なんか？嫌やったら旦那様に報告するけど…」
『いえいえ！ほんとに！大丈夫です！何も無いですわ！…ただ、何か違和感がありまして…』
os「違和感…？」
『ええ…私って本当にこれまで婚約者はいなかったんですよね…？』
os「当たり前やん。そうじゃなきゃ、今日のパーティーがあるはずないやろ？」
『ん〜、まぁ…そうですよねぇ』
マンちゃんにもそう言われるがやっぱり何かおかしい。
どこか記憶が抜け落ちているような…頭に空虚な空間があるみたいで凄い違和感があります。
os「んじゃ、そろそろ身支度始めようか。ドレスもメイクもバッチリ決めたるからな！」
某美少女戦士のような決めポーズをし、張り切っているマンちゃんに私は着せ替え人形になる覚悟を決めた。
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彩世(プロフ) - ()さん» コメントありがとうございます！長らくお待たせしましたが、完結までご愛読いただきありがとうございました！新作の方も更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2月20日 20時) (
レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
() - 完結おめでとうございます！！新作も見させていただきます！！ (2月20日 10時) (レス) @page28 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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