＿主人救出奔放記＿ ページ46
嘘をついてしまった。
rd「望夢を助けるスーパーヒーローって訳！」
本当はそんなに純粋なものじゃないのに。
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日曜の朝、テレビで見たスーパーヒーローは困難に立ち向かい仲間と協力し悪を倒していた。
俺がそんなキラキラした存在だというのを望夢に認識させたかった。
毎朝欠かさず見て、憧れた。大切な人を守れるそんなスーパーヒーローになりたかった。
でも、現実は違った。
なんて呆気ない終わり方だろう。
こんな簡単に望夢と離れ離れになってしまうなんて、考えてもいなかった。
どれだけ泣いても、叫んでも、欲してもそれは誰にも届かない。遂にはその憎しみや悲しみの成れの果てである悲しみを象徴とする青鬼になるまでに俺は堕ちてしまった。
その時、俺はようやくわかった。
「この苦しみは絶対に返さなきゃ」
あいつのせいで俺は望夢のそばに居られなくなった。
あいつのせいで俺は真実に苦しむことになった。
あいつがいなければ、俺はきっと人間として過ごせたのに。
そんな憎しみを抱えた俺は地獄の支配者様…ヘル様に縋った。
「ヘル様…お願いがあります」
「…なんだ」
彼女は望夢によく似た闇すらも吸い込むほどに暗い髪を手でクルクルと弄びながら言った。
人の真剣な話を聞く態度としてどうかと思うが、こんな1眷属の話をトップの彼女が聞いてくれるだけありがたい話だろう。
というか俺人じゃなくて鬼だったわ！ガハ！
「あー…誰だっけ？名は？」
「生前の名は猿山らだ男でした」
「ん〜…あ〜！あれか。あの馬鹿が創った人形の子だね？」
あの我儘な神を馬鹿呼ばわりする彼女に笑いをを必死に抑える。
この端正な顔から馬鹿なんていう言葉が出るとは思わなかったし、それをしかもそれなりの地位があるであろうあの神に言うのが何とも言えない面白さがある。
「ん…？なんだ？違ったか？」
「い、いや、ヘル様が言ったことに間違いは多分…ない、です」
堪えきれない笑いに肩を震わせているのを不審に思った彼女へ単調とした声で返す。ここは冷静でいなくてはならない。
なんせ交渉なのだから。そのためなら慣れない敬語だって完璧にこなしてみせる。
「それで願いとはなんだ？」
「…俺の主人、月花望夢についてです」
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彩世(プロフ) - アホを愛せさん» コメントありがとうございます！そう言っていただれひとても嬉しいです！更新不定期ではありますがこれからもぶっ壊シナをよろしくお願いします！ (2023年1月19日 18時) (
レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
アホを愛せ - 最近見始めました！！とても面白いです！これからも更新頑張って下さい！！ (2023年1月18日 22時) (レス) @page12 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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