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コネシマは考えていた。
とは言っても考えていることはただ1つ。愛おしいAについてだ。
コネシマにとってAは姉という存在では無い。光であり、救いであり、女神であり、そして女だった。
コネシマはただの姉弟愛ではなく、恋愛感情としてこの想いを秘めていた。
一丁前に嫉妬し、独占欲を湧かし、その姿を目で追っていた。
kn「結婚…、」
義理の父である公爵が約束したその言葉を繰り返す。
あの娘溺愛親バカ公爵がなぜこんなことをしたのか全く理解が出来なかった。
公爵にとってAという存在は依存にも近いものだったのに、それを手放すなんて理解ができない。
いや、考えは幾つかあるがそのどれもが納得するに至らないの方が正しいだろう。
己の左手の薬指を見つめる。
もちろんそこには何も印はない。擦り寄る女は片っ端から残酷なまでに振ってきた。全ては7歳のあの日、Aに惚れてからだ。
チャンス。
これは一言で言えばそうなのだろう。難関不落と考えられていたAを手元に置くことが出来るかもしれない。でも、そこにAの意思はあるのだろうか。
弟想いのAなら喜んで隣にいてくれるかもしれない。しかしそれは姉としての立場だろう。
分かっている。Aはコネシマを弟としてしか見ていないことなどとうの昔から分かっていた。
それでも、チャンスがあるならば、と望んでしまうのだ。
kn「はぁぁあ…、ほんま、うざいわ」
重い溜息をつき、そう呟く。果たして、一体それは誰に向けて放った言葉なのだろうか。
kn「待っててな、A。すぐ行くから」
決意を胸にコネシマは第1歩となる屋敷の扉を開いた。
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彩世(プロフ) - アホを愛せさん» コメントありがとうございます！そう言っていただれひとても嬉しいです！更新不定期ではありますがこれからもぶっ壊シナをよろしくお願いします！ (2023年1月19日 18時) (
レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
アホを愛せ - 最近見始めました！！とても面白いです！これからも更新頑張って下さい！！ (2023年1月18日 22時) (レス) @page12 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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