＿波乱を招くな＿ ページ20
gr「…ぁ、ドルケリ…公爵」
グルッペンは顔をただでさえ雪のように白い肌を青白く変色させ、怯えていた。
それもそうだろう。グルッペンはドルケリ公爵が愛してやまない愛娘のAを傷つけた張本人で、それはそれは思い出すのも悍ましい罰を与えられたのだから。
それを見た公爵は口角を上げた。自分の躾が効いているのが嬉しいのだろうか。
「は〜い、Aちゃんのお父様ですよ〜」
満面の笑みで2人を視界に捕える。その姿は傍から見ればたまに会う気の良い親戚のように見えたが、2人にはその裏に何を隠しているかわからないただ恐ろしい存在だった。
「君が、カラメラ公爵の嫡男だね？確か…なかむくんだっけ」
nkm「ぁ…、はい、お初にお目にかかります、ドルケリ公爵様」
なかむは震えていた。
思い出したのだ。公爵のこれまでの戦績がどれほどに人間離れした者なのかを。
Aの口に合わないお菓子を寄越した隣国の国王は社会的に殺し、Aを妬み力を振るった愚かな令嬢は家だけでなく婚約者もろとも徹底的に躾をし、Aの首を狙った暗殺者を死ぬよりも残酷なまでに叩きのめし、それの依頼主は家族もろとも世から消した。
戦績と言っていいのかはもはやわからないが、公爵はこれまでずっとAのためだけにこれほどの戦績を数えきれないほどあげた。
Aを傷つけてはいけない。
自分のこの想いからもあるが、それが一層と深まった決意になった。
「Aちゃんのことは気にしないでね？もとから君たちなんかにAちゃんを守れるとは思ってなかったし、君たちは本当にSクラスなのか疑うほどに強く無いから。
それでも、君たちは頑張った方だよ。正直想像以上ではあった」
貶されているのか誉められているのかわからないフォローに口を開けることしかできない。マナー上あまり良くないがそれほどまでにこの返答が驚きだったのだ。
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彩世(プロフ) - アホを愛せさん» コメントありがとうございます！そう言っていただれひとても嬉しいです！更新不定期ではありますがこれからもぶっ壊シナをよろしくお願いします！ (2023年1月19日 18時) (
レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
アホを愛せ - 最近見始めました！！とても面白いです！これからも更新頑張って下さい！！ (2023年1月18日 22時) (レス) @page12 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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