#12 side S ページ12
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また会えないかな。隣の課だから会えるかな。なんてソワソワしながらその日の残業を終えて
またAちゃんに会えたのは次の日の社内の廊下だった
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A「あ、渡辺さん！」
翔太「あ。」
A「昨日、大丈夫でしたか？」
翔太「うん。Aちゃんのおかげ」
A「よかった、！無理しちゃだめですよ〜」
翔太「……お礼したいから、連絡先聞いてもいい？」
A「え、お礼なんて全然大丈夫ですよ！？」
翔太「…知りたいんだ。連絡先。君の」
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素直に「連絡先を知りたい」と言えば少し赤く染まる彼女の顔
「私も知りたいです。渡辺さんの連絡先」そう言ってきたAちゃんはめちゃめちゃに可愛かった
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深澤「…っおい翔太！見たぞさっき！！！？Aちゃんといつ知り合ったわけ！？」
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課に戻るとふっかの質問攻めが始まってまあまあウザイ
康二がかわいいって言いまくる理由も分かるわ
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深澤「ちょ、どーゆー経緯で知り合ったの！ねえ！」
翔太「……教えるかばーーか」
深澤「翔太許さん！！！」
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それから、1度ご飯に一緒に行って。呼び方が翔太先輩、Aに変わって。Aの敬語もなし！って言ったら呆気なく承諾してくれた
次は水族館に一緒に出かけて。あっという間に彼氏彼女になってた
いつもニコニコの笑顔で笑ってるAの笑顔がたまらなく好き
だから、俺の頭を撫でている時の微笑みを見て、思わず好きだと伝えてしまった
何も理由を言わずに振ってしまった俺を、Aはまた愛してくれる、？
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作者名：相翔 | 作成日時：2020年8月9日 14時
