#11 side S ページ11
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深澤「ねぇ、翔太。隣の課のAちゃんって知ってる?」
翔太「…誰?」
深澤「え、知らないの!!?康二がかわいいかわいいって言うから気になってさっき見てきたんだよ!そしたらまじで可愛くてさ。美人だったわ〜」
翔太「……ふーん」
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最初は、ほんとその程度にしか興味なかった
Aのこと
気にもとめてなかったのに、いつだっただろう。好きになったのは
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翔太「…うわっ!やべ!書類ごっちゃごちゃだ、やらかした」
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1人残業をしていた日の夜。段差につまづいて持っていた書類を全部ぶちまけた
残業続きで俺の体力はもうほぼ残ってなくてヘトヘト
気怠いながらも書類を拾おうとした時だった
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A「大丈夫ですか?!手伝います!!」
翔太「…え、あ、ありがとう」
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急に現れた女の子は素早く書類を拾ってくれた
俺の事なんて知らないはずなのに、この子優しいな
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翔太「ごめんね、ありがとう。名前は___」
A「高橋Aです。ここの課所属の」
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そう言って彼女が指さしたのは俺が所属している隣の課。ああ、そうか。この子がふっかの言ってたAちゃんか
顔を見ると、結構な美人さんで俺のタイプ。
華奢で身長は俺より低いから160cm前後かな
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翔太「俺は渡辺翔太です。隣の課に…………っ!?」
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まだ自己紹介が終わっていないのに、突如Aちゃんにおでこを触られる
え、なに最近はこういう自己紹介スタイルなわけ?パニックパニック
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A「…、渡辺さん熱ありません!?ちょっと待っててください!!!」
翔太「…え、?」
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そう言ってどこかへと去ってしまったAちゃん
熱。言われてみれば体がだるいし少しだけフラフラする。これは熱の症状か
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A「…これ、飲んでください」
翔太「…スポーツドリンク、、」
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戻ってきたAちゃんから渡されたのは自販機に売っているスポーツドリンク
促されるままにスポーツドリンクを口にすると気分は少し楽になって心が落ち着いた
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A「残業、あんまり無理しないでくださいね」
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そう言って、にっこりと微笑んだ彼女に、俺は一目惚れしたんだと思う
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作者名:相翔 | 作成日時:2020年8月9日 14時