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楽しかった体育祭もあっという間に終わってしまった。緊迫した空気の中、結果発表のアナウンスが入る。ある人は手を握って祈りのポーズ、またある人は拳を握り締めている。
結果は青組が赤組より3点リードして優勝することができた。最後の体育祭である3年生は泣いている人が殆どだった。
そんな中、紫耀は満面の笑みを浮かべながら私の元まで走ってきた。去年は惜しくも負けてしまったため、優勝できたことが嬉しいのだろう。
『A〜!3点差で俺たち勝ったんやで!ほんま、Aが徒競走で頑張ってくれたお陰や〜』
「いやいや、私だけじゃないでしょうよ。紫耀だって頑張ってたじゃん」
『え、Aに褒められるとか、優勝したことよりも嬉しいわ』
本当に何から何までが大袈裟な奴だ。紫耀と二人で駄弁っていると、岸くんが悔しそうな表情を浮かべながら此方に来た。
『あ、俺のライバル岸くんじゃん』
「ちょちょ、そんな言い方しなくてもいいだろ……」
『でも本当のことやん?』
「いや、まぁそうだけど……」
ああ、神様。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。これからの毎日が不安で不安で仕方がない。
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も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました! (2019年8月22日 11時) (レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして!面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も。 | 作成日時:2019年8月15日 5時