剣持の幼馴染 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:209,173 hit

その後ページ14

窓から差し込む朝日で目が覚める

｢んん……｣

昨日のことを思い出す
刀也ん家で3人で遊んで、その後配信して──
はっ！途中からの記憶が無い！

どうやら寝落ちしてしまっていたらしい

やばい！どうしよう迷惑かけちゃった

刀也もがっくんもまだ寝てるからとりあえずTwitterにごめんなさいのツイートをする

刀也もがっくんも怒ってたらどうしよう
仲直りできなかったら……
それを考えるだけでどうしようもなく不安になって、涙が頬を伝う

まだ隣で寝ている刀也に抱きつき勝手に胸を借りる

｢うう……｣

剣持｢ん…A？｣

｢とおや、ごめんん｣

剣持｢なあに昨日のこと？誰も怒ってないよ、安心しな？｣

｢でも｣

剣持｢それより、顔あげて？顔が見たいなあ｣

刀也が俺の顔を覗き込もうとする

刀也の優しさに涙が止まらなくなっていた俺は“見せたくない ”の意味も込めてさらに胸に顔を押し付ける

剣持｢もう｣

少し笑いながら俺の背中を優しくさする

｢俺がしたいって言ったのに、迷惑、かけちゃった｣

剣持｢そんな事思ってないよ、俺もみんなも｣

｢がっくんもおこってない？｣

剣持｢怒ってない怒ってない。大丈夫、泣かないで｣

｢……うん｣

・

剣持｢もう大丈夫？｣

｢うん、ありがと｣

剣持｢よかった、顔見せて｣

胸から顔を離して少し刀也を見上げる

剣持｢ああもう真っ赤になってるじゃないの｣

頬に手を添えられて親指で目をなぞる

軽く耳に当たる指が擽ったくて、身をよじれば上からふふっと言う笑い声が聞こえた

剣持｢目、冷やしてきなよ。がっくん起こしとく｣

｢わかった｣

洗面所に向かう廊下を歩きながら刀也にはかなわないな、と改めて考えた

・伏見ガクが起きてから

｢がっくん、昨日は寝ちゃってごめんね…｣

伏見｢大丈夫！気にするな｣

そう言いながら頭を優しく撫でられる
なんで俺のお兄ちゃんたちはこんなに優しいんだ…
俺は幸せものだなあ