＊５５＊衝撃 ページ10
「…で、雨降ってきて…」
『は…はい…』
ソファに全員ですわり、アンさんから昨日の夜あったことを聞く。
ちなみに、私たちにあったことはもう話した後だ。
…まあ、その最中に入った96店長のほぼ下ネタの茶々は言わないでおこう。
天月さんとしゃむくんは固まってしまっている灯油さんに話しかけていて。
…え、ていうか灯油さんまだ固まってるの！？
どうやら、まふくんの先ほどの発言が衝撃的すぎたようで。
…いや、私もすごく衝撃的だったが。
“友達として”ということで割り切ることにした。
そそそそそそ、そしたら普通にできるしね！
「Aー、あとで一緒に歌おうね」
『ま、まふくん…近っ、』
「んー？なぁに」
私が顔を赤くして、近い、と言う度にまふくんは嬉しそうに笑って擦り寄ってくる。
ついでに言うと、さっきからまふくんは私にピッタリくっついている。
そして、アンさんが困ったように笑いながら聞くのだ。
「えーっと…説明してるとお邪魔？」
『いいえ大丈夫です続けてください！』
このやりとりも何回目だろう。
8回目から数えるのをやめた。
…と、というかまふくんが本当に近い。
サラサラした髪が頬にあたるくらいの距離である。
もちろんまふくんの腕は腰に回されているわけで。
本当に抱きつかれているわけで。
先ほどから、店長がまふくんを引き剥がそうとしているものの、まったく微動だにしない。
―…すると、96ちゃんが携帯を持って戻ってきた。
さっき、“ちょっと用事があって”と言い、リビングを出て行ったのだ。
…しかし、その後ろに誰かがいる。
……入り口で止まってしまっているけれど。
たぶん、そのスラッとした長身からそらるさんと赤飯さんだろう。
アンさんが困ったような笑顔のまま、片手をあげた。
「あー、そらる、赤飯、いらっしゃい。どうしたの？」
そらるさんは、固まってしまった赤飯を押しのけて私と―…隣のまふくんを何度も見ると。
「いや、96猫に、面白いものがあるから暇なら来いって言われたんだけど…面白いというか…」
「あははー…やっぱりかー…」
アンさんが二人の後ろでダブルピースをしている96ちゃんを見てから言った。
すると、赤飯さんがビシィ！！と私を指差して。
「な、なんなんやAちゃん！何者なん！？」
『い、いや、Aですけど…』
「嘘や…まふまふがベッタリなんて灯油さんだけかと思てた…嘘や…」
赤飯さんがブツブツ呟きながらと頭を抱えてしまった。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぃ - この作品の空気が大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2017年1月23日 2時) (
レス) id: b6bffe2f4c (このIDを非表示/違反報告)
kai - イケメンか！みんなイケメンか! うわぁぁぁ！ (2016年5月9日 17時) (レス) id: 9a244b794f (このIDを非表示/違反報告)
ミャン(プロフ) - さやえんどうさん» レスありがとうございます。楽しみにしてます。 (2014年7月6日 14時) (レス) id: 3df0169470 (このIDを非表示/違反報告)
さやえんどう(プロフ) - ミャンさん» うわああ気づかなかった・・・！レスものすごく遅れてごめんなさい！ えーっと、それはものすごい後の伏線になってますね・・・！お楽しみに！ (2014年7月5日 22時) (レス) id: 6ce064ce99 (このIDを非表示/違反報告)
ミャン(プロフ) - 68の最初のところでそらるさんは何を撮ったんですか？ (2014年2月11日 14時) (レス) id: 8abaadbd6f (このIDを非表示/違反報告)
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