【歌い手】シェアハウスでの日常。season２

＊８５＊【自主規制】 ページ44

『ただい…うわぁ！？』
「AAAA―――――――――っっ！！」
「大丈夫！？あ、ホットケーキ作っておいた！大丈夫！？」

家に帰った私が受けたのは、96ちゃんと店長の熱い暑い抱擁だった。

「うわあああっ、あんまりAに抱きつかないでよ！？特に店長！」

走ってきたまふくんが言う。

「あ、こらまふくん靴ちゃんと揃えるか靴箱に入れるかしなさい」

珍しくまともなことを言ったアンさん。
いや、こういうことを思うのは自分でもどうかと思うのだが実際本当なのでなんともいえない。
そして、ちゃっかり“俺のもよろしく”なんて言っていた。

先輩としてどうなのだろう。でも、しっかりやってしまうまふくん。

「まふくんそこ入れるところ違う…ｗ」

そっと、まふくんをフォローするしゃむくん。

「…アン、あんまりまふのこと使うな」

きちんと気遣う灯油さん。
…当のアンさんがまったく気にしていないんだけども。

「あはは、どんだけ心配だったの二人ともｗ」

天月くんが、笑いながら靴を置く。

…すると、急に96ちゃんが天月くんに。

「天月くん、Aに何もしなかったよね！？純朴な女子大学生に！」
「何もしなかったけど…ｗ」


半笑いで答える天月くんを、96ちゃんは怪しむ。

「うそぉ〜。A可愛いし、気に入ったとか…服も変わってるし…むしろ手出さない方が可笑しいでしょ…」

すると、天月くんはとんでもないことを言う。

「え、じゃあ手出したよ」
『は！？何言ってるの天月くん…！』

思わず天月くんを見る。

……そして、この手の話題に、彼がノッてこない方がおかしい。

「え？手出したの？あー…そうか、だから服が変わってるのか。【自主規制】とか【自主規制】とか【自主規制】とかを【自主規制】で、やったんだね。あ、もしかして【自主規制】とかもやっちゃった？そのあとは【自主規制】と【自主規制】を使って【自主規制】だったんだよね、だから服がワンピースなんだね」
『――――っっ！』

(普段も十分饒舌だが)饒舌に放送禁止用語を織り交ぜながら話し出す店長。

そこに、９６ちゃんも入る。

「うっわ！セックッハッラ！！【自主規制】とか【自主規制】とか【自主規制】って！完全に天月くん変★態じゃん！」

…誰か、この人たちを止めてください。

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