九話 ページ9
時は戻り二日前作戦会議中
思ったんだけど思いきって全員に私が帰ってきたことと国を変えなきゃまずいってこと伝えりゃ良くない？と私がスマイルに言ったのが始まりだった。
「まず、Aは俺達の中ではもうこの世に居ない、亡き幼馴染という扱いになってる。」
〈…え？私死んだことになってるってこと？〉
スマイルから告げられた言葉に驚く私は急いで手元の紙に文字を綴る。
スマイルはこくり、と首を縦に振ると話を始めた。
「俺達に話していたAの向かうっていう国はこの国が終わった後すぐに戦争にあった。」
確かに、最初に行こうと思っていた国は戦争があった。でも確か馬車の調子が悪くてその国より近かったところに行ったんだ。
〈私はその国じゃなくて別の国に行った〉
「そうだな。最初に言っていた国は戦争に負けて国民全員が処刑された。だから俺達はAは死んだと思っていた。」
〈思っていた？〉
「ああ、思っていた。でもあの日、スパイを処刑した日、魔法をかけられた日にその考えが間違っていることに気づいた。」
スマイルの言い分はこうだった。
今まで使っていた本を使う魔法…つまりスマイルだけが使えていた特殊魔法がスパイを処刑した日、つまり五感を失った日と同時に強化されたらしい。
それは今まで本を使って風を出したり、火を出したりの魔法召喚攻撃しかできていなかったのが、本に自分が知りたい情報が載るようになった、という強化だった。少し未来の事も、過去の事も。
「俺はそれでAが生きていることを知ったんだ。勿論、あいつらにも言うつもりだった。でもそれは出来なかった。」
〈それ以前に、話せる状況じゃなかったってことね。〉
「ああ。国の幹部過半数が今まで通りの日常を送れなくなったんだ。言うのは後回しにした方がいいと考えた。…今思えばそれが良くなかったんだろうな。
話がズレたな。なぜあいつらにAが生きているか言わないか、だっけ。答えはこうだ。
言ったところで今の状態じゃ信じてもらえるか微妙だから」
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黒灰白有無％(プロフ) - やっぱり面白くて大好きです！約2年前から読ませていただいていて其れから今迄少なくとも20周はしてるほど大好きで、消失系の小説で幼馴染設定はあまり見たことがないので嬉しい?です！！気が向いたらでいいのでまた更新をまってます！これからも応援しております！！ (8月6日 0時) (
レス) @page35 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
愛流 - ストーリーが全然飽きないしすごい面白いです！！更新ゆっくりでいいので待ってます！頑張ってくださいっ！ (2022年8月2日 15時) (レス) @page35 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
柿 - っあ〜面白すぎる…更新頑張って下さいね! (2022年7月30日 0時) (レス) id: 02b490d08e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - つゆさん» こんにちは、コメントありがとうございます…！更新頑張っていきます…！応援メッセージありがとうございました！ (2021年10月11日 15時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とっても面白いです、、！五感消失クラフト大好きなので、もぅ、、神ですね！これからの展開が気になる…更新頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月22日 23時) (レス) @page34 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾄｸﾆﾍﾞﾂﾆﾅﾆﾓﾅｲﾖ | 作成日時：2021年9月14日 13時
