二話 ページ2
「なんで！通れないんですか！？」
背景、幼馴染達へ。私は今入国審査に引っかかっております。入国審査の列にいたおじさんに聞いた話だと貴族なら入れるという話なのに入れないとか聞いてないです。ここのトップは何を考えているんでしょうか。とりあえず助けてください。可愛い幼馴染より。
私の今いる場所は入国審査門の隣の取り調べ室。
あの後検問の時に家紋の入ったブローチを見せた所、服装、話し方で盗品だと疑われ、絶賛取り調べを受けております。
そりゃ10年も貴族のお嬢様やってなきゃこーなるでしょうよ、というか偶にお嬢様抜け切れてない所とかから察せないのだろうか。いち早く幼馴染の元へと向かいたいのにこんなところで足止めとは困ってしまう。
「貴様、どこからあのブローチを盗んできた！」
「だから私が生まれた時から持ってるものなんですってば！というか、このブローチの意味が分かる上の方の人間連れてきなさいよ！それでわかるから！」
「泥棒如きにそんなことできるか！貴族はそんな話し方はしない！」
ずっとこの傭兵と埒が明かない話をしなければいけないのだろうか。というか、なんで疑われてんの？確かに私は幼い時にこの国を出てるから私の事を知ってる人なんて極わずかですけど…！
「…はぁ、仕方ない。もしこの家に関係する方だったりしたら困るからな。幹部様を呼ぼう。それで全てがわかる。」
このまま埒が明かないと相手の傭兵も気づいたのだろう。どうやらこの傭兵達の隊長を呼ぶことにしたらしい。
向こうの方で何かを話している声が聞こえる。まぁ、良かった。多分この傭兵は皆貴族…多分下の方の貴族なのだろう。だから上の貴族のことは良く分からない。うん、上司を呼ぶのはいい判断だと思う。
プルルルルっと通信ができる魔法を持つのであろう傭兵が電話をかけている。しかしそのコール音はドアの音で掻き消された。
ガチャっと言う音と共にドアが開く。そこには見たことがあるようなないような、そんな顔の人。スーツを着ていて本を片手に持っている、そんな人。
スーツの人は私の顔を見ると同時に目を少し開いて驚いたような顔を見せる。いやあまり変わりないかな。
「…A？」
スーツの男は私の名前をバッチリと当てた。
いや本当にどなたですか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「WT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒灰白有無％(プロフ) - やっぱり面白くて大好きです！約2年前から読ませていただいていて其れから今迄少なくとも20周はしてるほど大好きで、消失系の小説で幼馴染設定はあまり見たことがないので嬉しい?です！！気が向いたらでいいのでまた更新をまってます！これからも応援しております！！ (8月6日 0時) (
レス) @page35 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
愛流 - ストーリーが全然飽きないしすごい面白いです！！更新ゆっくりでいいので待ってます！頑張ってくださいっ！ (2022年8月2日 15時) (レス) @page35 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
柿 - っあ〜面白すぎる…更新頑張って下さいね! (2022年7月30日 0時) (レス) id: 02b490d08e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - つゆさん» こんにちは、コメントありがとうございます…！更新頑張っていきます…！応援メッセージありがとうございました！ (2021年10月11日 15時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とっても面白いです、、！五感消失クラフト大好きなので、もぅ、、神ですね！これからの展開が気になる…更新頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月22日 23時) (レス) @page34 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾄｸﾆﾍﾞﾂﾆﾅﾆﾓﾅｲﾖ | 作成日時：2021年9月14日 13時
