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九話 サレン・リシャ ページ10

「よーし。掃除も終わったし…って!もう開店です!大変大変!」

続々とお客さんが入ってきます。

こんなに沢山…

あっ!グラスが足りないって言ってたし、作らないと。

私は手からガラスを生み出して、グラスの形を作っていく。

一つ、二つ、三つ、四つ…

沢山のグラスが出来ました。

「流石にこれは作り過ぎじゃない?」

「わわっ!?店長!どうしました…って、ホントだ!作り過ぎちゃった!ど、どうしよう。」

私は魔法を使い過ぎると、不幸な事が起きるんです。

だから、これくらい作っちゃったら、この喫茶店で少し問題が起きる程度の事が…。

うぅ。またやらかしちゃいました。

「まぁ、足りなかったし、多い方がいいよね。ありがとう。」

店長が優しいです。

「い、いえ…やらかしてしまいましたし。」

「別に大丈夫。そう言えばほら、接客の人手が足りないんだ。悪いけど手伝ってくれる?」

こ、これは…挽回のチャンスですっ!

「はい!是非やらせて下さいっ!」

そうして急いで私は接客に向かう。

「いらっしゃいませ!」

笑顔が大事って、カミュさんに教わりました!

「わぁ!サレンちゃん!珍しいね?接客?」

人間のお客さんがニコニコと私に聞いてきます。

「はい!人手が足りないみたいで…私としては大繁盛しているので嬉しいです!あ、お席こちらとなります。」

そう言って案内すると、座った後に手を振られました。

振り返して私は次のお客さんを案内します。

すると、何処からか泣き声が聞こえました。

「うわーん!」

「ど、どうしましたか?」

すると、下にはパンケーキが。

「僕のパンケーキ、落としちゃった…」

「すみません。うちの子が…」

お母さんが謝りますが、そんな事しないでください!

急いで厨房から新しいパンケーキを受け取ります。

あ、でも…もう1つということは、お金を取らないと。

「別に無料でいいよ。取ってって。」

そうグラスを抱えた店長に言われたので、全速力で男の子の元へ持っていきます。

「わぁ!ありがとうおねーちゃん!」

「まぁ…そんな。新しいものを頂くだなんて。」

「大丈夫です!お客様の笑顔が一番ですから!」

そう笑って返すと、男の子が私に何かを手渡しました。

「これ!あげる!僕の宝物。」

「あ、ありがとう。」

そうして貰ったものを見ると。

それは、虹色に光る石で。

ってこれ、

魔法石じゃないですか!?

十話 ヒョウガ→←八話 シルヴァーニ・カミュ



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nekoarisu(プロフ) - 更新しましたー! (2020年9月27日 13時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
nekoarisu(プロフ) - 更新します! (2020年9月27日 12時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 更新しました! (2020年4月17日 20時) (レス) id: e3869869dc (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 更新します! (2020年4月17日 19時) (レス) id: e3869869dc (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - 更新しました。いろいろ勝手な事しちゃったのでダメだったら言って下さい。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サワー x他5人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年2月16日 15時

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