40話目 ページ41
空「Aー。起きてるー？」
『…』
空「まだ駄目なのね？分かったわ」
マーサありがとうね
私は任務後からずっと部屋に閉じこもって作業をしている
それを組織のメンバーは心配しているけれどマーサ達が状況を説明してくれたのもあってか放っておいてくれていた
だって初めて恋心を抱いた人が殺されたのだ。しかも頼まれたとはいえ、自分の手で
並の人間なら自○を図るくらい重いんだから
それをわかっているほとんどの人は部屋に入って来ないけど陰キャ組は何故か違った
傭「よっ、A！」
『ナワーブ…』
傭「ったく…灯りくらいつけろよな」
『入ってこないでってば…』
傭「え、だって今日のお世話係俺だし」
『頼んでないってば！』
少し強く言えば退くだろうと思ってナワーブを外に押し出す
でもナワーブは力が強く全く動かなかった
傭「任務毎にこんなんじゃボスに捨てられるぞ？」
『ぐっ…』
確かに前回前々回とボスには迷惑しかかけていない
傭「辛いだの苦しいだのみんなそういうのを抱えながら任務行ってんだわ。お前は未成年だから許されてるんだぞ」
『…』
傭「籠もるのはお前の自由だけど任務で足引っ張られたら困るから外出るぞ」
そう言ってナワーブは半ば無理やり私を部屋の外に連れ出した
『ねぇナワーブ何処行くの…？』
不安そうな顔の私を尻目にナワーブはどんどん進んでいく
『お墓…？』
ナワーブが連れてきたのは墓地だった
墓地に入った私を更に引っ張っていくナワーブはある人の墓の前で止まった
傭「挨拶くらいしてやれ」
ナワーブにそう言われ、私は薄暗い色の石に掘られた名前を見る
そこに入っていた名前は
エイダン・オルダァマン
その名前だけが綴られていた
自然に涙が溢れてきてしまう
『っ…』
傭「ほら、ちゃんと花添えてやれ」
ナワーブに言われた通り花を添える
ナワーブは多分まだ私はエイダンが好きだと思ってるんだろうな
でもごめんねナワーブ、エイダン
私もうエイダンが好きじゃないの
私が好きなのはー
ううん。いいや
今はそれを言うときじゃないもの
『ナワーブいつも私のこと支えてくれてありがとうね。もう大丈夫！』
急に笑顔になった私にナワーブはびっくりしたような表情になったけど、すぐにニカッと笑って私の頭を撫でた
傭「元気出せ！明日からまた任務だろ！」
『そうね！』
ーまだ言えないー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» コメントありがとうございます〜(*^^*)カーラちゃんはお姉ちゃんと同じ道を歩んでしまうのか…そこは読者様に想像をおまかせします(*ﾟ∀ﾟ) (2021年10月14日 13時) (
レス) id: 7451dab0cf (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - ささみさん» ささみさんお久しぶりです！また作品にコメント頂けて嬉しいです！ささみさんの作品も楽しみにしています！彼らの秘密…((( (2021年8月28日 12時) (レス) id: 67e3387a62 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - リチウム電池さんお久しぶりです！第五人格のマフィアとか神ですか？！神ですね、ありがとうございます←更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2021年8月28日 9時) (レス) id: 85863564af (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» わ、ありがとうございます！コメントすごく励みになります！ (2021年7月15日 8時) (レス) id: 2d03436557 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - マフィア…めっちゃ好きです！してみたされてみたの方もいつも見てます！更新頑張ってください！ (2021年7月14日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リチウム電池 | 作成日時：2021年7月14日 14時
