39話目 ページ40
私を見つめながら彼は話を続ける
エイダン「両親は体が弱いことを利用して君を亡き者にしようとしたが、君はしぶとく生き続けてくれた。その後エウリュディケ？という組織に引き取られたんだ」
…何も言えない
彼の目はいつもの優しさを含んだまま本気の目をしていた
『…エイダンありがとう。でも、なんでそこまで知っているの…？』
貴方はなんでそんなに私のことを知っているの？
エイダン「一目惚れ…かな」
『え？』
エイダン「覚えていないと思うんだけど、8歳の君の誕生日パーティーに僕が呼ばれていたんだ。そこで君を初めて見かけて…それからずっと好きだった」
『そうなんだ…』
エイダン「君の声は昔からあまり変わっていないから顔が違ってもすぐにわかるよ」
ずっと思っていてくれたことが嬉しい
何年もの間ずっと私を考え続けてくれたところ
エイダン「これで話せることはもうないから。サクッと◯ってほしいな」
『…ごめんエイダン。それは出来ない』
出来るわけがない
エイダン「なんで…？君になら◯されてもいい！むしろ○してくれよ…」
話を聞き終わった後だけど聞きたいことが増えた
『エイダンは死にたいの…？』
私が尋ねるとエイダンは悲しそうな目をして答えた
エイダン「うん。そうだよ」
『なんでっ…！』
エイダン「僕は財閥の息子ってだけでちやほやされるのが嫌だったんだ。それに僕は父から暴力を受けている。中からも外からも誰も僕を理解してくれないこの世から去りたいよ…」
『…わかったよ。わかったよエイダン』
ポロポロと涙が溢れる
エイダン「アニカ。好きだよ」
私も好き
ただの
初めて○す相手に彼と親しみを込められた
『エイダン、私も好きだった…』
エイダン「泣かないで…君は笑っているのが素敵だ。もし…最期に僕の願いを叶えてくれるなら君の新しい名前と顔を教えてほしいな」
『うんっ…』
メイクを破り自分の名前を口に出す
『A。Aだよ』
エイダン「素敵な名前だね。A、愛してる。」
そう言うと彼は目を閉じた
いいよという合図だろう
そっと握りしめたナイフを彼の喉元に落とす
『バイバイエイダン…大好きだった…』
彼の唇にそっと自分の唇を重ねる
私が最後に見た彼の表情は嬉しそうな笑顔だった
ー作者ー
こんな悲しい話にするつもりじゃなかったんです…
第五要素ゼロで本当にすみません
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リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» コメントありがとうございます〜(*^^*)カーラちゃんはお姉ちゃんと同じ道を歩んでしまうのか…そこは読者様に想像をおまかせします(*ﾟ∀ﾟ) (2021年10月14日 13時) (
レス) id: 7451dab0cf (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - ささみさん» ささみさんお久しぶりです！また作品にコメント頂けて嬉しいです！ささみさんの作品も楽しみにしています！彼らの秘密…((( (2021年8月28日 12時) (レス) id: 67e3387a62 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - リチウム電池さんお久しぶりです！第五人格のマフィアとか神ですか？！神ですね、ありがとうございます←更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2021年8月28日 9時) (レス) id: 85863564af (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» わ、ありがとうございます！コメントすごく励みになります！ (2021年7月15日 8時) (レス) id: 2d03436557 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - マフィア…めっちゃ好きです！してみたされてみたの方もいつも見てます！更新頑張ってください！ (2021年7月14日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リチウム電池 | 作成日時：2021年7月14日 14時
