38話目 ページ39
私がミアの真っ青な顔を楽しそうに眺めているとクラスメイトが声を発した
「死神って聞いたことある…！暗殺を絶対に成功させる殺し屋…！」
『わぁ。そこまで知られてるんだ！嬉しいや！』
あれ？私なんでここまで話しちゃったんだ？
思ってもいないセリフが口から飛び出してくる
『…帰るわ。いつか◯してやるから覚悟してな』
そうミアに言い放つと教室を出る
でも教室を出たのが間違いだった
今私が一番出会いたくない人物、エイダンが目の前にいた
最悪だ…
この二週間ずっとエイダンから話を聞いてきたのに
暗殺に有利になりそうな情報や…世間話を
『あのっ！』
私が弁解する前にエイダンから言葉が出てきた
エイダン「アニカさん…ちょっとついてきて」
不思議に思いながらも彼の後をついていく
彼が私を連れてきてのは屋上
たしか立ち入り禁止だったところ
あぁ、そうか。と全てを察した
暗殺合図のボタンを押す
これで全員に通知が行くはず
『分かってたんだ…』
エイダン「うん。君は…僕を◯しに来たんでしょ？なんとなく分かってたよ」
『勘がいいね。さっきの話も聞こえてたでしょ』
私がニコッと笑うと彼の口から想定外の言葉が出てきた
エイダン「そろそろ◯して欲しくてさ。君にお願いしようと思って」
『…え？』
エイダン「まぁただ◯されるのも嫌だから君に全部を話してからがいいな」
私の答えを待たずに彼は続けた
エイダン「僕は君の過去を知っている」
ただその言葉が出てきた瞬間私の動きが止まった
『何歳の頃…？』
エイダン「8歳から12歳まで」
『…！』
私が一番知りたかった情報
イライが教えてくれなかった部分
『知りたい…！教えて！』
私が声を荒げているのを見て彼は優しく微笑んだ
エイダン「…いいよ。アニカ」
エイダン「君はね、本当にヴェイド家の子供だったんだ。まぁ分家だったんだけど。8歳までは幸せそうに暮らしていたよ。でも9歳…かな、妹が生まれてからは君は家族から嫌われるようになったんだ。」
『なんで嫌われるようになったのか教えて…』
エイダン「もちろん。当時の君は体が弱かったんだよ。それでいて頭もあまり良くなかった。そこに顔が綺麗で元気な子が生まれて、両親はその子を跡継ぎにしたかったんだろうね。だから体が弱いことを利用して君を亡き者にしようとしていたんだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» コメントありがとうございます〜(*^^*)カーラちゃんはお姉ちゃんと同じ道を歩んでしまうのか…そこは読者様に想像をおまかせします(*ﾟ∀ﾟ) (2021年10月14日 13時) (
レス) id: 7451dab0cf (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - ささみさん» ささみさんお久しぶりです！また作品にコメント頂けて嬉しいです！ささみさんの作品も楽しみにしています！彼らの秘密…((( (2021年8月28日 12時) (レス) id: 67e3387a62 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - リチウム電池さんお久しぶりです！第五人格のマフィアとか神ですか？！神ですね、ありがとうございます←更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2021年8月28日 9時) (レス) id: 85863564af (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» わ、ありがとうございます！コメントすごく励みになります！ (2021年7月15日 8時) (レス) id: 2d03436557 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - マフィア…めっちゃ好きです！してみたされてみたの方もいつも見てます！更新頑張ってください！ (2021年7月14日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リチウム電池 | 作成日時：2021年7月14日 14時
