26話目 ページ27
このお話からしばらく重めの話になるのでご注意下さい
『私の過去、見えてたでしょ』
私が問い詰めるとあっさりと
占「あぁ。ただ言うべきではないと思ったんだ」
『良いの。教えてよ！』
私の声音にイライも本気だと気づいたのだろう
占「…いいよ。ただエミリー先生のところに行こう。話はそこでだ」
『…わかった』
私はイライと一緒にエミリーの居る医務室へと向かう
エミリーはこの組織内でエマ、レオさん、フレディさん、クリーチャー、ラックと並ぶ組織の初期メンバーでみんなの統率役を任されている
彼女なら何か知っているかもってことかな…
医務室を開けると薬品の匂いと共にエミリーの声がした
医「誰かしら？」
占「エミリー先生。Aの過去についてです」
イライがそう言うとエミリーが真剣な顔つきになった
医「知りたいのね」
『うん』
医「辛いと思うけど大丈夫？」
『…大丈夫』
ここまできて引き下がれない
私の決意が硬いのを確認するとエミリーはため息をついて一冊のファイルを取り出した
『何これ』
医「黙って見なさい…その後説明をするから」
エミリーに言われた通りファイルを開く
そこにあったのは
『ぁ…』
傷だらけで血を流していた女の子
鎖に繋がれた女の子
つやつやな肌の妹のような子と一緒にドレスを来ているボロボロの女の子
目が片方潰れている
傷があちこちにある
髪はボサボサ
そんな写真が続いた後、おそらくこの医務室だろう。エミリーに抱きしめられているその子がいた
その後は診察時の写真
何枚もある傷の写真と共に私の目に止まったのは右腕の傷
ナワーブに刺されたところだ
『こ…れって…』
医「もちろんA、貴方の写真よ。それは13歳の頃」
考えることを放棄した私にエミリーが話しかける
医「今から言うことはすべて本当よ。A、貴方は親に虐待を受けていたの。妹が生まれたことによって親は貴方を邪険にし始めた。そして2年に渡る牢獄生活の後ここに保護されたのよ。…私が言えるのはここまでよ」
『あ…あぁ』
『あぁぁぁぁぁ！』
頭が痛い！腕が痛い！
「あんたなんかしねばよかったのに！」
やめて
「あんたなんかしねばよかったのに！」
やめてよ！
『痛い痛い痛い痛い痛い！痛いよぉ！エミリー！マーサ！ヘレナぁ！うあぁぁぁぁぁぁ！』
「あんたなんかしねばよかったのに！」
この言葉がずっと響き続ける
聞くんじゃなかった…！
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リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» コメントありがとうございます〜(*^^*)カーラちゃんはお姉ちゃんと同じ道を歩んでしまうのか…そこは読者様に想像をおまかせします(*ﾟ∀ﾟ) (2021年10月14日 13時) (
レス) id: 7451dab0cf (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - ささみさん» ささみさんお久しぶりです！また作品にコメント頂けて嬉しいです！ささみさんの作品も楽しみにしています！彼らの秘密…((( (2021年8月28日 12時) (レス) id: 67e3387a62 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - リチウム電池さんお久しぶりです！第五人格のマフィアとか神ですか？！神ですね、ありがとうございます←更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2021年8月28日 9時) (レス) id: 85863564af (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» わ、ありがとうございます！コメントすごく励みになります！ (2021年7月15日 8時) (レス) id: 2d03436557 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - マフィア…めっちゃ好きです！してみたされてみたの方もいつも見てます！更新頑張ってください！ (2021年7月14日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リチウム電池 | 作成日時：2021年7月14日 14時
