25話目 ページ26
ターゲットから出た血を触ると懐かしい温もりがあった
『あったかい…』
数日しか休んでいないのに血の温もりがこんなに懐かしいとは思わなかった
そういえばナワーブとあれ以来あんまり話せていない
前は道中でも沢山話したのに
サポートの腕は相変わらずだけど
任務帰りに少し話そうかな
だが私の考えはナワーブに伝える前に実行された
傭「A、連れて行きたい場所があるんだ」
ナワーブの真剣な目に私はついていくことを決めた
しばらく森の中を歩いていくと一軒の屋敷に着いた
なんとなく見覚えがある
傭「Aこっち。ついてこい」
手招きに着いていくとナワーブは地下室へ歩いていった
ここに何かあるのかな…
私の視界に入ってきたのはー
ひっくり返ったアルミ製の皿
錆びた鎖
小さな木製のベッドに机
『何ここ…！』
私が唖然としているとナワーブが何なのかを教えてくれた
傭「Aが◯し損ねた子の部屋だ」
すべて合点がいった
見覚えのある屋敷に地下室
『あの女から聞いていたけどこんなに酷いだなんて…！』
ナワーブは苦しそうに続ける
傭「あの子はペット同然の扱いを受けていたんだ。…いや、ペットのほうが良いとまで言える」
涙が込み上げてくる
どれだけつらいことか…！
『そうだよ…！ペットなら愛情をもらえるもの！あの子には愛情も与えられていなかった！』
傭「こんなタイミングで言うのもあれなんだがAに謝りたくて…」
『え…？』
傭「Aのあの子を殺さなかった判断は正しかった。それと腕を刺した上
、辛い過去を思い出させてしまってすまなかった…」
…？
ナワーブの言葉に引っ掛かりがある
辛い過去って何…？
『ナワーブ、辛い過去ってなんのこと…？』
私が不思議そうに尋ねるとナワーブは失言をしてしまったかのように俯いた
傭「あぁいや、なんでもない。辛い思いと間違えた」
『…そっか』
何かが引っかかっている
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
あれ以来ナワーブの言った
誰か知っている人いないかな…
そんなことを考えている私の頭にイライが浮かんだ
あの時イライは私の記憶が見えないと言ったが本当は見えていたのではないだろうか
思いついたら動くのが早いのが私のいいところだ
私はベッドを勢いよく飛び出し、イライの部屋へとダッシュで向かった
『イライ！』
占「知っていたよ。君が気づくのは」
『私の過去、見えてたでしょ』
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リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» コメントありがとうございます〜(*^^*)カーラちゃんはお姉ちゃんと同じ道を歩んでしまうのか…そこは読者様に想像をおまかせします(*ﾟ∀ﾟ) (2021年10月14日 13時) (
レス) id: 7451dab0cf (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - ささみさん» ささみさんお久しぶりです！また作品にコメント頂けて嬉しいです！ささみさんの作品も楽しみにしています！彼らの秘密…((( (2021年8月28日 12時) (レス) id: 67e3387a62 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - リチウム電池さんお久しぶりです！第五人格のマフィアとか神ですか？！神ですね、ありがとうございます←更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2021年8月28日 9時) (レス) id: 85863564af (このIDを非表示/違反報告)
リチウム電池(プロフ) - 【湖の宝石】さん» わ、ありがとうございます！コメントすごく励みになります！ (2021年7月15日 8時) (レス) id: 2d03436557 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - マフィア…めっちゃ好きです！してみたされてみたの方もいつも見てます！更新頑張ってください！ (2021年7月14日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リチウム電池 | 作成日時：2021年7月14日 14時
