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………


「お前のために美味しいもん、探してくるから」

『…うん。待ってる。』

結局、あなたは帰ってこなかった。

………



『(私にはもうお迎え来ないのかな。)』


人の心よりも暖かい鉄格子を触りつつ
私はふと坂田さんのことを思い浮かべる


『…はあ』


素直になれないし
人に本心を言うのが怖い

でも、そんな自分を変えたい。

初めてそう思えたのは坂田さん達と出会ってからだ。


お腹が空き、体も弱ってきた頃には一週間は経っていただろう。店長はご飯は与えてくれないがシャワーは浴びさせてくれる。

もう私が反抗しないことを確信したのだろう
手錠も外されていた


それでも手錠のあとや殴られた跡は消えていない。


『…』


私はまたこう思ってしまう


『死にたい』


気づけばそれは口に出ていて
人の気配を感じた私は急いで口を閉じると
バスタオルをそこら辺に捨てて
黙って牢獄の中へと戻ろうとした


すると後ろから誰かに抱きしめられる


神「…そんなこと、もう言わせないアル」


小さい背丈で強く、優しく私を包むのは紛れもない神楽だった。


『…どうしてここに』

神「ずっと探してたアル…ほら、早く帰るネ」

坂「おい。」


神楽が私の手を引っ張り階段を一緒に戻るとカウンターには倒れている店長と仁王立ちする坂田さんの姿だった。


志「ぎ、銀さん顔が怖いですよ!」

坂「うるっせぇな。…、…仕方ねーからお前万事屋で働け。どうせ真選組頼りねぇみてーだし?」

『…いいの?』

十→←八



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設定タグ:坂田銀時 , 銀魂 , 万事屋   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:沙也加 x他2人 | 作成日時:2018年9月30日 13時

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