二十一 ページ21
坂「(…あいつ大丈夫かな)」
先程Aにお遣いを頼んだのはいいが
どうも帰りが遅い気がする。
自分で頼んでおきながら少し罪悪感だ。
軽く貧乏ゆすりしながらジャンプを読んでいれば受話器が小刻みに震え出す。
坂「はーい、万事屋銀ちゃんでーす」
神«もしもし?銀ちゃんアルカ!今日友達の家に泊まることにしたネ»
坂「まじで?りょーかい」
神«Aに意地悪すんなヨ!またな!»
プチンっと切られた電話
俺は少しイラッとしつつもまた席につく
坂「(あいつと2人か。あいつあんまし笑わねーしなんの話しようか)」
そんなことを考えつつも10分後
ガラガラと音が聞こえ誰かが万事屋に入ってきたことが分かる。
Aが帰ってきたんだと安心し俺はジャンプを読み続けるがAは一向にリビングへ来ない
俺は本を机に起き玄関へと行く
坂「ん?おかえり。どうしたーそんな世界の終わりみたいな顔して」
『た、ただいま。なんでもない。』
坂「なんでもねーことねーだろ。手プルプルだぜ」
Aの手を取り小刻みに震える手をAに見せつける。きっと何かあったに違いない。
『ただ知らない男の人に話しかけられたの。いきなり抱きつかれて…ちょっと怖くなっちゃった。』
坂「抱きつかれたぁ?大丈夫だったのかよ」
『う、うん。なんか同期の人に追いかけられてたらしくて逃げるためにカップルのふりしたっぽい…』
Aの震える手は止まることなく
ずっと何か不安そうな表情を浮かべていた
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作者名:沙也加 x他2人 | 作成日時:2018年9月30日 13時