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『…』
坂「ん?どうした」
夜中、ソファーの上で眠っている坂田さんの元へ向かう。坂田さんはテレビを見ながらもまだ起きていた。
『寝れない』
坂「そう思うから寝れねーんだよ。布団の中入って羊の数数えてれば寝れるって」
『…羊って何匹数えればいいの?』
坂「ん?そりゃあ…寝れるまで?」
坂田さんはゆっくり体を起こしながら空いたスペースをポンポンと叩き隣に座るようにと合図した
坂「Aっていったか。これからどうすんだ?」
『…行き場ないし、もう一度職場戻ろうかなって考えてる。今日、人生で初めて楽しいって思えた日ができたしもう幸せいっぱいだなって。』
坂「お前…いつから働いてんだ?」
『んー…もう、覚えてない』
震える手が更に私の情緒を不安にさせる。
今日、神楽と新八とトランプをしたりお菓子を食べたりして沢山笑った。
それがとても楽しくてもう、これ以上に楽しいことはないってほどにおなかを抱えて笑った。
『本当は働いてる時ずっと怖かった。今日はこの人に体をあげるのか、今日はこの人かって。毎日違う人に体を触られて。慣れてるフリして毎日怖かった。だから戻りたくない。』
言うつもりなんてなかったのに口が勝手に動いて目からは自然と涙が溢れていた
私は急いで涙を拭くがその手を坂田さんは優しく掴んだ。
坂「…俺のとこ、来るか?」
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作者名:沙也加 x他2人 | 作成日時:2018年9月30日 13時