二十四 ページ24
坂「そう言えばお前さんこれからどうするの?」
『え?』
坂「こんなとこにいてもあれだろ、家族探すーとかしねーの?」
そんなこと考えたこともなかった
家族の顔なんて覚えてないし
私生きてる目的がない
下を向きながら拳を握りしめていれば銀時は小さくため息をこぼす。
坂「ま、しばらくここで心落ち着かせときゃいい。神楽も新八も歳近いだろうし話しやすいだろ。」
『銀時の方が歳近いよ。多分。』
坂「え、君何歳?」
『24』
銀時は口をぽかんとあけ
しばらくしてから「ほえー…」と
魂が抜けるかのように息をした
坂「18とかかと思ってた。」
『そんな若く見えるの?』
坂「おお、顔整ってるから分からなかった。」
«Aは本当に綺麗だね»
『…やっぱあの人と似てる。』
坂「ん?」
神「ただいまアルー!」
銀時と目が合いしばらく沈黙が続くが
玄関から音がし神楽がバタバタと足音を鳴らして帰ってきた。
『あ、神楽おかえりなさい』
……夜
神「そしたらそよちゃんがぼん!ってなって早着替えしたアルヨ!そよちゃんは魔法使いネ!」
『ふふ、楽しそうでよかった』
寝る前に神楽のお泊まりの話を聞かせてもらう
早くも一日が終わる
前まではこんなに早く終わらなかった
物寂しくて
暗くて
とても怖くて一日がとても長かった
神「A?」
『ん?』
神「な、なんでもないネ」
神楽は気まずそうに目を逸らすと
そさくさと洗面台へと行った
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作者名:沙也加 x他2人 | 作成日時:2018年9月30日 13時