君が為【芥川 龍之介】

いざ、ポートマフィアへ(芥川side) ページ4

今日、倉庫で敵組織の抹殺任務があった。

羅生門でさっさと終わらせて、帰って報告書を書き、首領に報告しようと思っていた。

ほんの3分程前までは…

何故か僕の隣に言われなければ分からないくらいの大人びた14の子供がいる。

何故だ、何故僕は此奴を拾う様な展開にしてしまったのだ…消せばよかったものを…

「おい、大内と言ったな？いつから僕を跟けていた？そして貴様どの様な異能力を持っている？
其れ次第で処遇が決まると思うが。」

疑問だらけだった。こうやって他人に興味を持っている自分も、此奴のことについても。

すると大内は言った。

『私は〈望んだ世界で〉と言う能力を持っています。
所謂異世界へ行って技術を習得して帰って来ます。そこで使う道具とかも持ち帰れるんです。
あと跟け始めたのは戦闘開始10分前くらいですかね。』

そんな…跟けられていた事に10分以上気がつかないなんて…不覚だ。

「…異世界？例えばどんな技術を持っているんだ？
もしや久し振りに此処に来たと言うのは異界に行っていたからか？
と言うよりそもそもその歳だと学校に行っているはずだろう？
…孤児なのか？」

次から次へと疑問が出てくる。最後のは聞いてはいけなかっただろうか。

『えっと、取り敢えず最近は魔法とかを使える異界に行っていました。
久し振りに此処に来たのはおっしゃる通り異界へ行っていました。
両親の事は後々お話ししますね。
魔法は風、雷、炎、水、光、闇、氷、土などを使えます。威力も様々ですよ。』

両親の事は引っかかったが話すまで待とう。

「そうか。だがそれは異能の一種になるのだろう？」

『いえ、それがならないんですよ。だからもし異能が効かない相手でも攻撃手段に成るんです。』

其れなら太宰さんにも効くのか！なかなか使えそうだ。

「僕の羅生門を避けていたが体術も得意なのか？」

『はい、人並み以上に出来ると、先生…いえ、父は言ってました。
私の家は所謂金持ちの家で護身用に持っておけと習っていたんです。
其れと元々気配を消すのが上手くて今私は生きているんです。』

「私は？まさか…」

ところどころ過去形だが、もしや…

『はい、そのまさかです。



両親や親戚は5年前、私が9歳の時に…皆殺しにされました。』


ーーーーキリトリーーーー

思いの外シリアスな雰囲気に:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

2話連続でこんなんですみません。

次回はもう少し明るくしようと思います。

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