細雪は儚く舞って (ページ8)

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▽学ランさん宅ページ8

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「わぁ……」

学ランの人…もとい、雲雀さんのお家にお邪魔させてもらう事になり、そのお家の前にいる私と雲雀さん。

とても大きい純和風のお家、もはやお屋敷。

ここ、高級旅館か何かですか？

「君、早くしてくれない？」

「あ、すみません。」

「謝る暇があるなら早く来て。」

私がモタモタしている間に雲雀さんは門を通り過ぎて、玄関にいた。

なんか、ちょっとイラついてる。

すみません、トロくて･･･。

「はい」

私が返事すると、雲雀さんはガラガラと引き戸を開け、中に入っていった。

靴を脱いでスタスタと、廊下を歩いている。

私も急いで引き戸を閉め、靴を脱ぎ、雲雀さんについて行く。

雲雀さんを見失わないようにするので精一杯で、私が追いつく頃には、彼は一つの部屋の前で止まっていた。

「ここが君の部屋ね。

必要な物は大体あると思うけど、何かあったら呼んで。」

そう言うとどこか(多分、自分の部屋)に行ってしまった。

私が使わせて頂く部屋は、12畳の和室だった。

“一般的な大学生の一人暮らしの大きさが6畳くらい”って聞いたことがある。

……結構な広さなのでは？

部屋には、和箪笥や文机、和座椅子などがある。

家具は装飾が施されていて、何というか高級感が凄い。

ちなみに、和箪笥には何処かの学校の制服と和服が入っていた。

……何故、制服が？

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