細雪は儚く舞って (ページ4)

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「ねえ君。」

学ランの人が口を開く。

「なんで昼間からこんな所で寝ていたのか、教えてもらおうか。」

「え？こんな所って？」

私が言った言葉に、
「はぁ？何訳の分からない事言ってんの」とでも言いたげな顔をする学ランの人。

いや、私、ここがどこかなんて知らないのでそんな顔されても困るんです。

それに、ちょっと精神的にダメージ受けました…。

「君、学生だろ？昼間から公園で寝ているのは何故かと聞いているんだよ。」

公園？

そう言われて辺りを見回す。

ブランコの近くにすべり台があって、すべり台の下には砂場がある。

そんなに大きな公園では無くて小さい子がちょっと遊びに来る程度の規模。

でも、私の家の近くに公園は無いはずなんだけどな。

一番近いのは隣町の公園なんだけど、自転車で30分くらいの距離だからあまり行かない。

それにとても大きくて、アスレチックがたくさんあった。

つまり、ここは私の知らない公園という事で…

「あの、つかぬ事をうかがいますがここはどこですか？」

私の言った言葉に、
「何ボケてんだ、こいつ」という顔をした学ランの人。

私に冷ややかな視線を向けてくる。

何この初対面の人に呆れられてるこの状況…

だって本当に分からないんだから、しょうがない。

学ランの人が「はぁ」とため息をついて口を開いた。

「ここは並盛公園。」

学ランの人に教えてもらったけど、逆に疑問が増えた。

まず、並盛ってどこ？

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