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32話 ページ32

夜になった今、スポットライトの完璧な配色と濃度を見たら、今度こそ記憶が完全に回復してしまう───!!

コナンと愛梨は通路を走り出した。
そして階段を駆け上がる。

(何としてもキュラソーを奪還し、ノックリストの流出を防がねーと……もしも組織の手に渡ったら、世界中の諜報機関が壊滅しちまう───!!)
(何としてもキュラソーを奪還し、ノックリストの流出を防がないと……もしも組織の手に渡ったら、世界中の諜報機関が壊滅してしまう───!!)





ベルモットが電気制御室のパネルに差し込んだUSBメモリのランプが緑から赤に変わり明滅した。
すると突然、パネルにプラズマが走ったかと思うと、室内の電気が消えた。
園内の照明も次々と消えていき、ベルモットがいるレストランも真っ暗になった。
客たちが騒然とする中、ベルモットが窓の外を見てフッと微笑む。
最後まで明かりがついていた観覧車もスポットライトやLEDビジョンが消え、ゴンドラの照明も落ちて、ついに屋外施設も暗闇に包まれてしまった。





愛梨「まさか……!!」

コナン「くそぉ、始めやがった!」

観覧車の内部も照明が落ち、通路を走っていたコナンと愛梨は立ち止まった。
この停電はヤツらの仕業だ。
キュラソーを奪い返しに来たのだ。
早く行かなくては───!!
コナンと愛梨は非常灯の薄暗い明かりを頼りに再び走り出し、階段を駆け上がった。





蘭と園子は水族館の中でAと新一を捜したが、どこにも見当たらなかった。

園子「やっぱりここにもいないみたいね」

最後のコーナーから出てきた園子は、エントランス付近をキョロキョロとチェックした。

蘭「ごめんね、園子。もしかしたらわたしの勘違いだったかも……」

蘭が申し訳なさそうに言うと、

「おいっ、外見ろよ!」

後ろで客たちに呼びかける声がした。

「外がスゲーことになってるぞ!!」

その声につられて、エントランスにいた客たちがぞろぞろと窓へ向かった。
園子と蘭も何だろうと思って走っていく。

園子「ちょっとどいて」
蘭「すみません、見せてください」

大きな窓の前に並ぶ客たちを割って入った二人は、外を見て「え!?」と驚いた。
大観覧車など園内の照明が全て消えて、辺り一帯が真っ暗になっていたのだ。
さらに暗くなった園内から水族館へと向かってくる大勢の人々が見える───。

蘭「これって……」

園子「どういうこと?」

異様な光景を見て、蘭と園子は顔をしかめる。

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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