【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 純黒の悪夢 (ページ33)

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33話ページ33

消火栓ボックスの前で爆弾を解除していた安室は、突然の停電で手元が暗くなり、クソォと体を起こした。

安室「こう暗くちゃ配線の見分けがつかない。もう少しで解除できるってのに、一番大切なところで視界を奪われた……」

非常灯の明かりでぼんやりと基板は見えるものの、配線の色や文字など細かいところまでは判別できない。
安室はピンセットでコードを持ち上げると、顔を近づけて目を凝らした。

ベルモットとの電話を切ったキュラソーは、ゴンドラのシートに座り、夜空をぼんやりと眺めていた。
ババババ……とローターが風を切る音が徐々に大きくなってきた。

キュラソー「このまま座っていれば組織に戻れる……か……」

キュラソーはポケットからイルカのキーホルダーを取り出すと、静かに微笑んだ。

階段から鉄骨をよじ登り、ノースホイールのレールの上に立ったコナンと愛梨は、夜空を見上げた。
暗くてよく見えないが、ローターの回転音が聞こえる───。
コナンはメガネのつるのボタンを押し、愛梨はピンの飾りの部分を押し、赤外線モードでローター音が聞こえる方向をズームアップした。
すると、ホバリングする軍用ヘリの姿が見えた。───ヤツらだ!!
その機体下部のハッチからは、アームのようなものが出ている───。

コナン「まさか、あれでゴンドラごと!?」

コナンと愛梨はキュラソーが乗っているゴンドラを見た。
すると、ゴンドラの天井が開いて人影が飛び出した。
すぐ横のレールに手をついて飛び降りる───!!

愛梨「あれは!?」

コナンと愛梨はゴンドラに向かって走り出した。

レールの上を走ってきたコナンと愛梨はゴンドラに飛び移り、開いた天井から中をのぞいた。
すると、気絶した風見が床に倒れていた。

愛梨「公安の捜査官……ってことはやっぱり、さっき飛び出したのはキュラソー……!」

上空から聞こえてくるローターの音がどんどん大きくなって、コナンと愛梨は夜空を見上げた。
大きなアームを下ろした軍用ヘリが迫っている───!

コナン「ヤッベェ～!」

コナンと愛梨は慌ててゴンドラに飛び込んだ。
そして倒れている風見に駆け寄る。

コナン「おじさん、起きて!!」
愛梨「おじさん!!」

気絶している風見の肩を懸命に揺すった。