27話 ページ27
すると、ノースホイールの作業用通路を駆けていく人影が見えた。
ニット帽をかぶり、ライフルバッグを背負っている───。
愛梨「新一、あそこ!」
コナン「あれは赤井さん!?」
さらにズームアップして赤井の姿を追おうとしたとき、手前の車軸にコードのようなものが何本も張り巡らされているのに気づいた。
(何だ、あの無数のコードは……)
車軸に張り巡らされたコードは一つにまとめられて支柱の陰へと延びていた。
あのコードは一体何に繋がっているんだ───……。
まさか───嫌な予感が背筋を流れた。
愛梨「新一、あの無数のコードって…!!」
コナン「ヤベェ!すぐに確かめねーと……!!」
コナンと愛梨は走り出し、通路の奥にある階段を駆け上がった。
コナンと愛梨は階段を駆け上がり、車軸の真下にある通路に向かった。
車軸を見上げると、張り巡らされたコードは一つに束ねられて通路の柵に下りていた。
柵に巻きついたコードはそばにあった消火栓ボックスにまで延びていて、横にあけられた穴から中に入っている。
コナン「これだけの電気コードが消火栓に繋がってるなんて、やはりおかしい……」
愛梨「うん」
コナンと愛梨は疑問に思いながら消火栓ボックスの外側を見た。
扉を開けて中をチェックしたいが、下手に開けるのは危険だ───。
コードが埋められた穴をよく見ると、隙間をテープでふさいでいるのに気づいた。
愛梨「新一、ここならどうかな……?」
愛梨はテープをはがし、隙間から赤外線モードにした犯人追跡ピンで消火栓ボックスの中をのぞいた。
すると───折りたたまれた消火用ホースの下に小さな箱があった。
コナン「どうだ?A」
愛梨「消火用ホースの下に起爆装置が置いてある」
コナン「!!」
愛梨は穴の隙間から顔を上げ、車軸を振り仰いだ。
そしてピンのレンズをズームアップして車軸を見る。
張り巡らされているコードの先には粘土のような塊がついていた。
おそらく爆薬だ。
どうする───コナンと愛梨は奥歯をギリリと噛み締めた。
遠隔操作による起爆装置だってことは、下手に騒ぎを大きくしてヤツらに気づかれたら一巻の終わり───。
そのとき、コナンと愛梨の脳裏にある人物が浮かんだ。
(そうか!ここにあの人が……!!)
コナンと愛梨は赤井が駆けていった通路に向かって走り出した。
190人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時